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アキュレイのサイバーナイフ装置、日本で初の頭蓋外治療に使用

 【サニーベール(米カリフォルニア州)23日PRN=共同JBN】放射線外科分野のグローバルリーダーである米アキュレイ社(ナスダック:ARAY)は23日、最近の範囲拡大認可に基づき日本で初めて頭蓋外腫瘍患者に対するサイバーナイフ放射線外科装置を使用した治療が行われたと発表した。

 サイバーナイフ放射線外科装置(日本での製品名はサイバーナイフII)は日本ではこれまで頭部と頸部の頭蓋内治療用として認可されていた。アキュレイ社は2008年6月、厚生労働省が脊椎、肺、肝臓、膵臓、前立腺の腫瘍を含む頭蓋外の治療にサイバーナイフ装置の使用を認可したと発表した。この規制上の承認と適用範囲拡大で放射線外科手術で治療しうるタイプの患者数が劇的に広がる。

 横浜サイバーナイフセンター新緑脳神経外科院長の佐藤健吾医学博士は「個人的にサイバーナイフ放射線外科装置を使用して何千人もの患者を治療してきたので、この技術が認可されたことに感激している。わたしは脳腫瘍の治療でこの装置の恩恵をじかに見ており、そうした恩恵を他の頭蓋外腫瘍患者に広げられるのがうれしい。われわれは現在これまで治療不可能と考えられてきた患者を治療しており、現認しているその結果に喜んでいる」と語った。

 アキュレイ社のエリック・P・リンキスト上級副社長兼最高マーケティング責任者は「日本には現在までに20台以上のサイバーナイフ装置が設置され世界で第2位にとどまっており、頭蓋外治療が始まったばかりだ。(頭蓋外治療を受けた)これらの患者はこれから使い勝手がよく、快適で、精確な形のがん治療を体験する多くの人たちの最初である」と述べた。

 ▽サイバーナイフ(登録商標)ロボティック放射線外科装置について
 サイバーナイフ・ロボティック放射線外科装置は、身体のあらゆる部位の腫瘍を非侵襲的に治療するため設計された世界で唯一のロボティック放射線外科装置である。継続的な画像誘導テクノロジーとコンピューター制御ロボティック移動技術を利用して、サイバーナイフ装置は治療の全過程でリアルタイムで自動的に腫瘍と患者の動きを追跡、探知、修正する。これによって同装置はピンポイントの精度で高線量の放射線を照射することができるので、周辺の健康な細胞組織への損傷を最低限に抑え、侵襲されやすい頭部や身体に安定化フレームを使う必要がなくなる。

 ▽アキュレイ社について
 アキュレイ社(Accuray Incorporated、ナスダック:ARAY)は、本社が米カリフォルニア州サニーベールにあり、がんと診断された人々に専ら改善された生活の質と非外科的治療選択を提供する放射線外科分野のグローバルリーダーである。アキュレイはサイバーナイフ・ロボティック放射線外科装置を開発、販売しており、同装置は脊椎、肺、前立腺、肝臓、膵臓など頭蓋外腫瘍を含めて放射線外科手術の恩恵を拡大する。サイバーナイフ装置は今日まで世界の6万人余りの患者の治療に利用され、現在は米州、欧州、アジアの有力病院に155台以上の装置が設置されている。詳細は http://www.accuray.com を参照。


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