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ふたつの顔

 私にはふたつの名前があります。本名と源氏名。これ、夜の世界独特ですよね。東京に出てきた時、既に源氏名で呼ばれる事の方に馴れてしまっていて、本名で呼ばれてもしっくり来ませんでした。ちなみに私の源氏名は、ママから付けてもらいました。ふたつの名前を持てるなんてなんかカッコいい! なんて思うのは私だけではないはず。ふたつの名前があるように、仕事とオフの時のふたつの顔の差は激しいです。特に私の場合、自分で自覚するほど違いました。出勤前に着物の帯をギュッと締め上げると、やる気スイッチがオンになる。夜独特のケバさのある化粧をして髪を結い上げセットしている最中に、頭の中で来客の接客手順のシュミレーションを始めます。俄然自分の頑張りが売上を左右するので、接客中はますます目付きも顔付きも違ってきます。シラフの時よりも、お酒が入った方が頭は冴える……、あれは何故だろう。べろべろになるほど酔ったら駄目ですが、適度なお酒はまるで覚醒剤のようで実に良い。(←したことはないですよ。イメージです)

 殿方も会社に居る時と、自宅に居る時は全く気持ちが違うと思います。或いは、ふたつ以上の顔を持つ男性がいたって可笑しくありません。ここで言うふたつ以上の顔とは、器用なタイプの殿方です。�_饉劼隆蕁´�家庭の顔 �H狃�と過ごす時の顔。器用な男性と言うよりも、大半の男性がそうなのかもしれない。この世界に生きていたから余計にそう思いますね。いつも張り詰めてお仕事して、家ではそれなりに家庭サービスをして……。じゃあ、息抜きは? 自分の癒しや楽しみは? そう、��になりますよね。�,鉢△隆靄楴瓦呂△辰董△任皚�があればもっと生活にハリが出る。日々起こる理不尽な物事にも寛容になれる。��はただ単なる「不倫」というカタチだけではなく、お店に行って担当のホステスさん(彼女)と会話して一緒にお酒を飲む、その女性と居て癒される事を指しています。日々ときめきがあって、心が潤っている方が良い人生だと思います。だから、傷つく人が誰も居ないのであれば、私は��を肯定する派です。時代は流れても水商売はミズモノと言われても、決して完全に無くなってしまわないのは、この世に男と女が居るから。

 さて、貴方は幾つの顔をお持ちですか?





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