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銀座の今昔

 「昔のホステスは皆出来た。知的で心遣いがある。今のホステスは全然ダメ」二十年前の銀座をご存知のお客様から時々そう聞く事があります。確かに、時代の流れって大きいと思います。銀座のクラブは『一見さんお断り』であったし、気軽にママやお姉さんのお客様と名刺交換なんて出来なかったそうです。係のお客様を取られないように必死だったんですね。今はそういう風習も薄れ、私が四年間で集めたお名刺は千枚近くに及びます。(もちろん、それらは銀座を上がった今でも大事にファイリングされていますヨ!)

 昔は生活の為に必死で勉強して、銀座で働いているというプライドを持って努力されていたホステスさんが多かったそうです。知識豊富なホステスがお客様と対等に会話できていた時代ではなくなってしまったんですね。今はホステスがゆる〜くなってしまった。お小遣い稼ぎ感覚で働いている女性が多いからでしょう。

 そう言えば、こんな事さえご質問を受けた事もあります。「お店の女性とどんな話をしたら良いかと思う事があるんだ。困った時にはこのネタ、逆にこんなネタは嫌われるとかあるの?」と。あらあらあら、お客様が気に掛けないといけないレベルだなんて……。高いお金を遣ったうえに気まで遣わなくてはならない……? それって、如何なんでしょう? そうは言っても、私こそお恥ずかしながらお喋りは得意ではありません。ですから、「喋るか、飲むか、やらせるか。アンタどれ選ぶ?」新人の頃、ママに詰問されましたよ。お酒強くなかった私は選択肢がありません。ママはいつも私の答えを見越されていました。「……喋ります」「アンタの話題は何なの? 世の中の動きを知りなさい。もっと勉強をしなさい。せやないとここで働く資格はない!」そりゃそうですよね。話の通じないホステスと向かい合ってどう時間を過ごすのでしょう?

 話題が愉しければお客様だってご機嫌で、自然と来店回数も増えます。話が出来ないなら、ボトルを空ける為に飲むか、繋ぎ留める為に身を差し出すしかないんですから(しないですけどね!)。ホステスだけでなく、お客様も時代と共に変わったと聞きます。粋な男性が減った、と。その原因は、お酒の嗜み方、粋な遊び方をお客様に教えるホステスが減ってしまったからなんでしょう。�猊紊辰討盒篋足瓩任垢�、これからどんな銀座になっていくのでしょう。





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