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小池安雲の色の魅力

第14章

 みなさま、こんにちは! 毎日厳しい寒さが続いておりますが、いかがお過ごしですか?散歩をしていたら、膨らみつつある桜の蕾を見つけました。寒くても、春はちゃんと近づいているんですね。

 新年が明けて節分が過ぎ、2013年もいよいよ本番という気分になってきたころ、私は赤色ばかりが目につくようになりました。とにかく赤を取り入れたくなり、赤いネイルを塗り赤い食べ物を食べるという赤色三昧の日々に突入! 実は、気になる色や好きな色はそのときの精神状態とリンクしています。赤は“やる気”“情熱”“前進”の色。良く言えば元気いっぱいでやる気に満ち溢れていますが、逆に言えば気が急いてせっかちになっている状態です。私もまさにそのとおりで「もっとやりたい、もっと進まなきゃ!」と、赤のスピード感に追われていたような気がします。

 そんななか「季節の変わり目は体調を崩しやすい」という言葉の通り御多分に漏れず、熱を出してしまいました。家事や仕事をするのもしんどく、立ち上がるのが精一杯。動きたくても、休むほかはありません。不思議と風邪の症状はまったくなくて、熱だけが上がりました。二日ぐらい経つと自然と平熱に戻り、気分も体もスッキリと爽快に! まるで、体が「ちょっと休みなさい」と教えてくれたかのようです。「では、あんなに気になっていた赤はいったい何を教えてくれたのだろう?」と振り返ると、別の意味を思い出しました。それは“今ここにあること”です。

 赤は血の色なので“肉体” “生命”そして“現実(物質)”を表します。魂の乗り物である“肉体”を大切にすること。肉体=“生命”なので、命(自分)を大事にすること。そして、目の前の“現実”を見つめること。赤は、それを私に教えてくれていたのです。
思えば、私たちは過去にも未来にも生きられません。生きられるのは“今現在”のみ。精一杯生きていれば自然と、明るい未来に繋がっていくのですよね! 熱を出して、そんな当たり前のことに気づかされました。
先々のことを考えるとつい「あれもこれもやらなきゃ」と気が急いてしまいますが、そういうときこそ腰を落ち着けて目の前のことを実践していきましょう。  

 赤は“基礎”の色でもあります。土台さえしっかりしていれば、あとは安心です!もちろん、自らの土台である“体”も大事にしてくださいね。特に、最近赤が気になるという方。休息を十分取って、英気を養ってください!(熱は辛いですヨ。)

2013年2月17日付・第2247号紙面より


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