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東京国際映画祭開幕、豪華俳優陣登場 報道陣は580人

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開会宣言を行った木村佳乃さんと杏さん(C)2010 TIFF
 第23回東京国際映画祭が23日、映画大使の木村佳乃さん、グリーン・アンバサダーの杏さんの開会宣言で華やかに開幕した。恒例の約200メートルのグリーンカーペットに、現在98歳で日本最高齢の現役映画監督・新藤兼人監督が車椅子に乗って登場したのを始め、怪我を押して参加した、すずきじゅんいち監督などが登場。

 また今年は、大女優カトリーヌ・ドヌーヴさんやグリーンカーペット音楽大使のポール・ポッツさんからキャラクターまで幅広い参加者がカーペットを歩いた。シュレックさんと共に登場した藤原紀香さんやチェブラーシカさんと共に登場した大橋のぞみさんには、沿道からひときわ大きな歓声が上がり、観客のサインに快く応える姿も見られ、また映画さながらのトロンスーツに身を包んだ軍団と共に登場した主演のギャレット・ヘドランドさんとオリヴィア・ワイルドさんがひときわ目をひく華やかなカーペットとなった。

 グリーンカーペット終了後、TOHOシネマズ六本木ヒルズSCREEN7で行われたオープニングセレモニーでは、木村佳乃さんが開催宣言。その後、依田チェアマンは「今年はジャンプの年。誰でも参加できる映画祭であり誰でも楽しめる映画祭が開幕します」と挨拶。また経済産業省の大畠章宏大臣が登壇し「第3回東京国際映画祭の開催、お祝い申し上げます。菅総理が是非とも来たいという希望を持っておりましたが、残念ながらどうしても出席できないので私が代わって皆様にご挨拶申し上げます。一つは菅政権の新成長戦略の中でクール・ジャパンの海外展開を多いに推し進めたいということ。もう一つはTIFFCOMという国際見本市が併設されていますが、日本の中小コンテンツ企業が世界に羽ばたくのを支援したいということです」と挨拶した。

 映画祭の各部門とその審査委員が紹介された後、コンペティション審査委員長のニール・ジョーダン監督は「以前、自分の作品も東京国際映画祭で上映された事もあり、これまでで最もエキサイティングな映画祭であると感じています。その映画祭の審査委員長に任命され、とても光栄に思います」と述べた。

 最後に本年度のオープニング作品である『ソーシャル・ネットワーク』のゲスト二人が登場。脚本家のソーキンさんは「私が話をするよりも、ぜひ映画をご覧いただきたいので、挨拶は省略させてもらいます。この映画の責任は、監督のデヴィッド・フィンチャーだけど、彼は今スウェーデンで次の作品の撮影に入ってしまっているので、残念ながら日本に来ることができなかった。だからこの映画に対する賞賛は、僕が独り占めさせてもらうよ!」とユーモラスに述べた。

 以前プレスに対して映画の最初のシーンは絶対見逃してほしくないとコメントしたジェシー・アイゼンバーグさんはその理由について「最初のシーンは台本が9ページもあってなんと99テイク目でやっとOKが出たんだ。だから絶対に見逃さないでほしい!もちろん見るのは1回でいいけどね」とコメント。これに対してソーキンは、「ジェシーの演技がNGだったということではなく、とにかく監督が完璧主義者なんだよ。でも脚本家としては、そこまでこだわってもらえることを嬉しく思うよ」と付け加えた。

 オープニングイベントでは、豪華ゲストが333人、グリーンカーペットの一般観覧人数は3200人、マスコミの数も580を超え、大変な賑わいを見せ、華やかに第23回東京国際映画祭が開幕した。

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