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本木雅弘が豪映画祭で男優賞、「おくりびと」の演技で

 【ブリズベーン(オーストラリア)26日AAPメディア・インターナショナル=共同JBN】このほど開催された第3回「アジア太平洋映画賞」(APSA、 Asia Pacific Screen Awards)映画祭で、日本の本木雅弘氏が主演映画「おくりびと」(英題:Departures)の演技によって男優賞を受賞した。同映画祭は毎年1回開かれ、2009年のアジア太平洋地区で封切りされた映画に対する最高の栄誉になっている。オーストラリア・ゴールドコーストで26日夜行われた表彰式ではAIさんが特別出演し、800人の映画界の著名人の前で「おくりびと」のテーマソングを熱唱した。

 さらに映画界に対する功績によって国際映画製作者連盟(FIAPF)から表彰されている元東宝株式会社会長松岡功氏に対し特別賞が贈られ、日本の映画界にとっては受賞が重なることになった。松岡氏はこの名誉ある賞を受賞するためゴールドコーストを訪れた。

 この賞の最終選考に残った16カ国・地域から選ばれた37本の映画が国際審査員団による最終決定を待った。審査員は中国の著名な監督であり制作者でもある黄建新、イランのタフミネ・ミラニ、韓国のキム・ギナ、オーストラリアのアデン・ヤング、アンドリュー・パイク、インドのプリアス・グプタの各氏である。

 女優賞は「母なる証明(原題:Madeo)」で主演した韓国のキム・ヘジャさんが受賞した。

 中国の「南京!南京!」(英題:City of Life and Death)は2賞を受賞した。陸川氏が監督賞、曹郁氏が撮影賞を受賞している。

 「アバウト・エリ」(原題:Darbareye Elly)のアスガル・ファルハディ氏が脚本賞を受賞した。同氏はまた「時の彼方に」(英題:The Time That Remain)のエリア・スレイマン氏とともに審査員特別賞を受賞している。

 ドキュメンタリー映画賞を受賞したのはイスラエル映画「名誉毀損」(原題:Hashmatsa)。米アカデミー賞を受賞したメラニー・クームズさんが制作した「メアリーとマックス」(英題:Mary and Max)がアニメ映画賞を受賞。韓国の「旅人」(原題:Ye Haeng Ja)が子供映画賞を受賞した。

 タイ映画「サワン・バーン・ナ」(英題:Agrarian Utopia)がユネスコ賞を受賞した。制作者ウルポン・ラクササド氏が代表して受賞した。

 審査員団による特別表彰を受けたのは、「ブレスレス」(原題:Ddongpari)で男優賞にノミネートされたヤン・イクチュン氏、「ペーパー・ソルジャー」(英題:Paper Soldier)で撮影賞にノミネートされたアリシェ・ハミドホジャエフ、マクシム・ドロズドフの両氏、さらに「タハーン~ロバと少年~」(原題:Tahaan: A Boy with a Grenade)で子供映画賞にノミネートされたシュリーパール・モーラーキヤーとムビーナー・ラタンジーの両氏、デービッド・マクドゥーガル氏が制作しドキュメンタリー映画賞にノミネートされた「ガンジーズ・チルドレン」(Gandhi's Children)である。

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