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アレルギー性鼻炎薬剤の第2相研究、モリア社のMRX-4

 【ロンドン25日PRN=共同JBN】新しい抗炎症医薬の開発に注力する生物薬剤会社であるモリア・バイオファーマスーティカルズは25日、アレルギー性鼻炎(AR)に罹っている患者105人について、鼻エアロゾル製剤であるMRX-4の第2相比較臨床研究を開始したと発表した。この2つの投与群による無作為、多数回投与、二重盲検、偽薬(プラセボ)対照試験は、比較対照薬ステロイド投与群としてリノコート(Rhinocort、登録商標)が含まれる。この臨床研究は今年第3四半期に完了する見込みである。

 この研究は偽薬と鼻腔内投与ステロイドの双方を比較して、地域的なアレルギー季節以外のAR患者の鼻孔内に投与されるMRX-4の安全性、受容性、効能を評価することが目的である。試験中の多機能炎症抑制薬剤(MFAID)であるMRX-4は、ARに対する非ステロイド系の治療の可能性がある薬剤であり、既に前臨床で有望な効能データが生まれている。今年初めイスラエルで終了した第1相比較試験では臨床的に深刻な有害事象は全くなく、患者に良く受け入れられたことが示された。

 モリア・バイオファーマスーティカルズのマーク・コーエン会長は「われわれはアレルギー性鼻炎の治療のため、多数回投与によるMRX-4の安全性と効能を評価する機会を得て興奮している。MRX-4はアレルギー性鼻炎に対するユニークな非ステロイド系の第1選択薬剤治療になりうるだろう」と語った。

 同社のユーバル・コーエン社長によると、比較対照薬ステロイド投与群を含めて、AR(第2相)の初めて人体で行われる効能臨床試験としてまれなことである。同博士は「ほとんどすべての会社は、鼻用ステロイド系抗炎症剤など標準的な治療市場に対して自社の薬剤をあえて比較する前に、偽薬とで比較した十分な臨床的効能データを取得するまでは待ちの姿勢である。臨床開発の中で早期にステロイド系比較対照薬を含めるという当社の決定は、MRX-4の性能に対する当社の確信とともに臨床開発プログラムを円滑に進め、効能を最大限引き出すという当社臨床チームの創造性を合わせたものである。われわれはこれによってこのデータの価値を実質的に高めると信じている」と語った。

 ▽アレルギー性鼻炎(AR)について
 アレルギー性鼻炎は、市場価格でほぼ40億ドルにもなろうという米国で約5900万人(人口のほぼ20%に達する)が罹る共通の症状である。アレルギー性鼻炎は鼻孔粘膜の炎症が特徴であり、くしゃみ、鼻づまり、鼻のかゆみ、鼻水などの症状を伴う。

 ▽モリア・バイオファーマスーティカルズ(Morria Biopharmaceuticals Plc)について
 モリア・バイオファーマスーティカルズは、多機能炎症抑制薬剤(MFAID)と呼称される新しい抗炎症医薬品の開発に注力する生物薬剤会社である。このクラスの薬剤は、炎症の予防とリバースという2つの有望なアプローチをユニークに結びつけるもので、第1に、既知ながらこれまでは見過ごされてきた抗炎症薬剤ターゲットであるホスホリパーゼA2酵素群を制御する。この薬剤は同時に、炎症による損傷から細胞や組織を保護する。同社は200億ドルと言われる抗炎症薬剤市場で中心的なプレーヤーとなり、急性肺炎や消化管炎症に対する新しい薬剤を開発、商品化する。
 詳細はhttp://www.morria.comを参照。

(共同通信PRワイヤー)


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