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PPRとジラール・ペルゴが提携、長期戦略提携協定を締結

 【パリ20日PRN=共同JBN】フランスの流通大手PPRはルイジ・マカルーゾ氏が率いるスイスの持ち株会社ソーウインド・グループ(本社ラショードフォン)と長期戦略提携協定に調印したと発表した。ソーウインド・グループにはラグジュアリーウォッチブランドのジラール・ペルゴとジャンリシャール、研究開発センター、それにラグジュアリーウォッチムーブメントを製造するソーウインド・マニュファクチュアが含まれている。この提携関係によりPPRはソーウインド・グループの株式の23%を所有し、株主の合意を条件に持ち株を増やすことができる。マカルーゾ氏は引き続き同社の支配権を保持する。

 この戦略提携関係はラグジュアリーウォッチ分野の長期的な成長見通しについて、両パートナーが共有しているビジョンを具現化するものである。これによってPPRとジラール・ペルゴは研究開発、デザイン、ブランド管理、販売網、ソーシングに関する双方のノウハウ、知識基盤を結集することができる。マカルーゾ氏はグッチグループの経営委員会、ブシュロン取締役会のメンバーとなる。フランソワ・アンリ・ピノー、ロバート・ポレット両氏はソーウインド取締役となる。

 この長期協定により、最後の独立系高級スイスウォッチ製造業のひとつであるジラール・ペルゴとジャンリシャール・ブランドはラグジュアリーグッズ業界の主要プレーヤーのひとつと提携することになり、成長、革新の可能性が大きく広がったと言える。またPPRにとってこの協定は、ラグジュアリーグッズ市場において最も有望な部門のひとつであるラグジュアリーウォッチの分野でグッチグループの強力なプレゼンスを構築するという目標を後押しするものである。グッチグループのブランドは卓越したウォッチ製造の専門知識から恩恵を受け、時計部品のソーシングを拡張できる。

 PPRのフランソワ・アンリ・ピノー会長兼CEOは「両グループ間の絆が強まり、ラグジュアリーグッズビジネスで最も高名な分野のひとつで共同して将来を築くことになることを非常に喜ばしく思っている。PPRとソーウインド・グループは企業家である家族の中で継承されてきた起業家としての価値観を共有している。1791年に創業され、特別なアイデンティティーと世界的影響力を持つブランドであるジラール・ペルゴには大きな尊敬の念を抱いている」とコメントした。

 ソーウインド・グループのルイジ・マカルーゾ会長兼CEOは「PPRのような大グループ、特にグッチグループと協力できるのは大変うれしい。これは真に価値ある経験になるだろう。両社の多様で補完的なスキルは最高のものを求める共通の価値基準に基づいている。この協定は新たな相乗効果、新たな長期プロジェクトを意味することになろう」と述べた。

 グッチ グループのロバート・ポレットCEOは「これはわが社のブランドにとってソーウインドの最高のウォッチ製造専門知識に接する非常に貴重な機会になる。この協定がウォッチブランドとその将来の発展にとって重要な相乗効果を生み出すと確信している」と語った。

 ▽PPRについて
 PPRは高い成長率を誇る世界的なブランドのポートフォリオを有している。一般消費財ブランド、ラグジュアリーブランドを通じ、2007年にはPPRは198億ユーロの売上高を記録した。同グループは90カ国で営業しており、従業員は約9万3000人。PPRの株式はユーロネクスト・パリに上場されている(#121485、PRTP.PA、PRFP)。

 PPRのブランドについてより詳しい情報はwww.ppr.comで:フナック、レッドキャッツ・グループ(La Redoute, Vertbaudet, Somewhere, Cyrillus, Daxon, Ellos, Sportsman’s Guide, The Golf Warehouse、Lサイズ専門ブランド)、コンフォラマ、CFAO、プーマ、グッチグループのラグジュアリーブランド(グッチ、ボッテガ・ヴェネタ、イヴ・サンローラン、YSLボーテ、バレンシアガ、ブシュロン、セルジオ・ロッシ、アレキサンダー・マックイーン、ステラ・マッカートニー)

 ▽ソーウインド-スイスウォッチ製造芸術の頂点
 ソーウインド・グループはスイスのラグジュアリーウォッチ製造業で、ルイジ・マカルーゾ氏が所有し、同氏が1992年から経営している。

 ラショードフォンに本社を置く同グループはジラール・ペルゴ、ジャンリシャール・ブランドで構成されており、ラグジュアリームーブメント(100種類以上)の全ポートフォリオと機械式ウォッチのコレクションを開発、製造しているウォッチ製造業である。研究開発センターは同社の礎石であり、80件以上の特許を持ち、同社の売上高の大きな部分がここに再投資されている。

 ジラール・ペルゴのルーツは1791年にさかのぼり、同社の歴史にはコンスタント・ジラールが19世紀に制作された3つのゴールドブリッジ付きトゥールビヨンのようなデザインと技術を結合させたイノベーションが豊富に見られる。
 ジラール・ペルゴは世界で550の厳選された販売店、グシュタードにあるようないくつかの直営店で展開されている。

 ジャンリシャールはダニエル・ジャンリシャール(17世紀のヌーシャテル地方のウォッチ製造のパイオニア)の名前をとったブランドで、スイスのウォッチ製造における伝統的な基準に大胆で革新的な解釈を提示している。

 ▽主な数字
 -従業員350人
 -年間生産量は約2万個
 -ウォッチの価格は約6000ユーロから50万ユーロ
 -2つのユニークな博物館:ヴィラ・マルゲリーにあるジラール・ペルゴ博物館とヴィ  ラ・ジャンリシャールにあるウォッチ製造の道具と機械専門の博物館

(共同通信PRワイヤー)


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