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ZF、マレーシアに乗用車用アクスルの組立工場を新設

【クリム(マレーシア)、フリードリヒスハーフェン(ドイツ)2013年11月27日PRN=共同JBN】ドイツの自動車部品大手ZFはことし11月下旬、マレーシアの首都クアラルンプールの北方約350キロにある都市クリムに乗用車用アクスルの組立工場を新設する。マレーシア半島の新工場では当初、従業員約50人が近くのBMW工場向けにアクスルシステムを組み立てる。

2013年11月27日の操業開始を機に、ZF最高経営責任者(CEO)のシュテファン・ゾンマー博士は「クリム工場開設は、ZFが潜在性がある市場に早期の段階で生産拠点を樹立したことを示している」と語った。すでに5年前、乗用車用アクスル組み立てを開始したタイと同様、マレーシアは「次の15カ国」に含まれている。専門家は2020年までに、これらの国々の自動車需要が大幅に増大するとみている。このため、メーカーやZFのようなサプライヤーの多くは予見できる市場活性化に先手を打とうと、早くも現地に生産設備を開設している。

ZFはクリムで、完全現地組立(CKD、コンプリート・ノックダウン)アクスルの生産を開始する。アクスル一式はほかのZF工場からすぐ取り付け可能な状態で届くということである。現地のZF顧客はBMWグループで、フロント/リア・アクスルはBMWとMiniの各モデルに据え付けられる。ZF車体技術部門で乗用車アクスルシステムの国際ビジネスの責任者を務めるペーター・ホールドマン博士は「クリムの新工場によって、当社のアクスル組立工場のグローバルネットワークは拡張される。新しい工場では、この地域ですでに利用可能な生産設備や、当社がアジア太平洋地域で得た経験を活用できる」と語った。

1990年代末以降、ZFグループは乗用車メーカーの向けにフロント/リア・アクスルをジャストインタイム(JIT)、ジャストインシーケンス(JIS)で組み立てることを重要な国際戦略の1つにしてきた。グループは世界の16の工場、その内アジア太平洋地区では8工場で、顧客の近隣でアクスルシステムを組み立てている。

ZFは1987年から、成長するアジア太平洋地区に駐在員事務所を置いており、シンガポール支社は2005年からグループの市場活動を構築してきた。2012年の域内グループ売上高は31億8000万ユーロに達している。ZFはアジア太平洋に計約8000人の従業員を抱えており、さらに成長が見込まれている。


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