住友電工、中国にＰＣ筺体の製造拠点 Ｍｇ合金筺体拡販へ
住友電工は、同社製マグネシウム合金「ＡＺ９１」板材を用いたエレクトロニクス製品用筐体事業への進出を決め、中国・江蘇省常州市に同筐体を製造・販売する「住電軽合金（常州）有限公司（ＳＣＬＡ社）」を設立することを決定した。
同社は、２０１０年、世界で初めて、急冷凝固技術の応用によるマグネシウム合金ＡＺ９１の板材化に成功した。同板材は、これまでの筐体材料であるアルミニウムに比べ、軽量であり比強度や耐凹み性に優れ、また、最近ノートＰＣ用筐体材料として伸びているダイカスト法によるＡＺ９１より耐食性や加工性に優れ、加えて、それらを上回るデザイン性の高い金属調が出せることが評価され、２０１２年に、ノートＰＣでも高級機種のウルトラブックの筐体に採用された。
現在、世界のノートＰＣの殆どは中国で生産されており、なかでも華東地区に製造拠点が集中している。こういう状況下、同社も同華東地区にマグネシウム合金筐体の製造・販売拠点を設立することにした。その事業戦略として、ビジネス用途で需要が堅調なノートＰＣに加え、筐体の厚さを薄くできる強みを武器に、伸長著しいタブレット、さらにはスマートフォンの分野へも事業拡大を目指していく。
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- ［家電・弱電］住友電工、中国にＰＣ筺体の製造拠点 Ｍｇ合金筺体拡販へ 2013/11/13 水曜日
