ホンダ、太陽電池事業から撤退へ 価格下落や競争激化で困難
ホンダは３０日、太陽電池事業から撤退することを発表した。太陽電池事業を手掛ける子会社のホンダソルテック（熊本県菊池郡）の事業を来春をもって終了する。シリコン価格の下落に伴うシリコン結晶系太陽電池パネルの値下げや市場競争の環境変化で、事業計画の達成が見込めず、事業継続は困難であると判断した。
ホンダが独自開発したＣＩＧＳ薄膜太陽電池は、銅－インジウム－ガリウム－セレン（ＣＩＧＳ）の化合物を素材とした薄膜で形成されており、製造過程における使用エネルギーが少なく、また、幅広い太陽光に反応する性質により、影、熱、天候などの影響を受けにくい太陽電池として、会社設立当時は高い製品競争力を有していた。
ホンダソルテックは２０１４年春に事業を終了し、会社を解散する予定。なお、受注につきましては、来年２月中旬で終了とする。また、これまで販売したホンダ太陽電池システムのアフターサービスについては、本田の関係会社であるホンダ開発を窓口とし、引き続き同様のサービスを提供する。
なお、再生可能エネルギーの普及に向け進めている発電および売電や、家産家消による循環型エネルギーマネージメントを目指したホンダスマートホームシステムの研究開発などは、今後も継続して行なっていく。
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- ［電力・発電］ホンダ、太陽電池事業から撤退へ 価格下落や競争激化で困難 2013/10/31 木曜日
