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三菱マテリアル、九州工場で石灰石砕砂製造設備を増強へ

 三菱マテリアルのセメント事業カンパニーは、九州工場における石灰石砕砂製造設備の増強工事を実施することを決定した。本増強工事は2014年10月竣工、同年11月の操業開始を予定している。

 東日本大震災のインフラ復興需要や環境規制の強化を背景に、生コンクリート用骨材が全国的に不足している現在の状況下において、今回の増強工事では投資金額約12億円をかけ、現状の製造系統を3系統から4系統へ増強することにより年産150万トン(比現行+約45万トン)の製造能力とし、より安定的に高品質な生コンクリート用骨材を供給できる体制の確立を目指す。

 九州工場では、東谷鉱山の良質な石灰石を原料とした石灰石砕砂の製造・販売を2004年に開始した。2006年以降の瀬戸内地区海砂採取完全禁止措置に伴い、ユーザーよりその代替材として品質面で高い評価を受け堅調に販売数量を伸ばし、2012年度は関西地区を中心に約116万トンの石灰石砕砂を販売。九州工場は従来、一事業所における石灰石砕砂の製造量で日本国内最大であるが、今回の増強工事により市場における同社のプレゼンスは益々向上される。

 同社が九州工場で生産した石灰石砕砂の主な販売先は、関西地区を中心に、中国、四国、関東地区(東京湾岸エリア)まで幅広く展開している。今回の増強工事後は関東地区(東京湾岸エリア)への販売数量増加が可能となり、従来関東地区で他メーカーにより製造・販売されていた生コンクリート用骨材の、更なる東北地区向け販売増加が見込まれるため、間接的ではあるものの、東日本大震災からの早期復興へ寄与できるものと考えている。


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