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5MHz帯の利用帯域拡大は消費者などに大きなメリット

【サニーベール(米カリフォルニア州)2013年4月30日PRN=共同JBN】「5GHz帯でのWiFi周波数帯域の利用範囲が増えることは、多数の業界セグメントに広範囲な恩恵をもたらすと確信しており、われわれは米連邦通信委員会(FCC)の法的措置を称賛する」―。これは、WiFi周波数帯域を拡大し5GHz帯に195MHzを追加するとのFCC規則制定案告示(NPRM)に関するライトポイント(LitePoint)のカーティス・シュミデク副社長(マーケティング担当)が示した見解である。

この制定案告示が承認されれば、このユビキタス技術のユーザーはシステム容量とスループットを増大させることが可能となる。シュミデク副社長は「WiFiはわれわれの生活にとって不可欠な部分となっている。今回の告示が提供する追加の周波数帯域は、家庭内ビデオ配信やモバイル・ビデオ会議などの大きな帯域幅を必要とするアプリケーションの実現向上につながるとともに、空港やコンベンションセンターなど高密度のホットスポットでモバイル機器の容量および性能を画期的に増大させることになる」と語った。

今回の追加帯域がもたらすもう一つの大きなメリットは、キャリアーが自らのWiFiホットスポット・ネットワーク、ないしはプライベート・ネットワークにモバイル・データのトラフィックを可能なときに「オフロード」できることである。シュミデク副社長は「スマートフォンやタブレット・デバイスの使用がますます増えるなかで、キャリアーが現在抱える課題は容量とスループットに対する需要への対処方法である」と説明した。2013年、米国だけで約40億ギガバイト相当のモバイル・データ・トラフィックが生じ、2014年にはトラフィックはその2倍になる。その3分の1以上はWiFiネットワークにオフロードされる(注1)。この195MHz帯域が追加されれば、利用が混み合う地域でもサブスクライバーがコネクティッド(接続された)状態を保つことに役立つ。

シュミデク副社長は、今回の周波数帯域が拡大されれば5GHz帯WiFi周波数帯域の755MHz近接帯域が米国で解放されることになり、5GHz帯で最大4つの802.11ac VHTチャンネル(各帯域幅160MHz)を実現できると説明した。しかし、この追加周波数帯域はデバイス保護テストで新たな課題を提起する。5GHz帯は、WiFiキャリブレーションと検証のために長い時間を割かなければならない。195MHzのキャリブレーションおよび検証が新たに加わることによって、メーカーは新しい戦略を考案して生産テスト時間が長すぎないようにする必要がある。

ライトポイントのWiFi生産テストソリューションはすでに、これらの新帯域の要件に対処することが可能である。さらに、ライトポイントは規格、チップセット、ターンキー・ソフトウエアなども網羅するWiFiの深い専門的技術を備えており、新しい帯域が利用可能となった際にはシームレスな移行を実現できる。

(注1)Cisco Visual Networking Index: Global Mobile Data Traffic Forecast Update, 2012-2017

▽ライトポイント(LitePoint)について
ライトポイント(http://www.litepoint.com)はテラダイン社(Teradyne, Inc.)(http://www.teradyne.com)(NYSE:TER)の完全子会社で、本社は米カリフォルニア州サニーベールにある。同社はワイヤレス機器と民生用電子製品の開発者、委託製造業者、ワイヤレスIC設計者の ために最先端テストソルーション(http://www.litepoint.com/Solutions.html)の設計、開発、サポートを行っている。ライトポイントのソルーションは、世界で10億以上のワイヤレス機器の操作を最適化し、検証するために使われている。同社製品(http://www.litepoint.com/Products.html)は開発と大量生産で使用され、顧客に 優れた投資利益率 (ROI)、より迅速な製品化までの時間、生産量の改善、製品品質の改善を提供している。詳細はウェブサイトhttp://www.litepoint.com/を参照。


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