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三菱樹脂、欧州にアルミ樹脂複合板の製造販売拠点を設立

 三菱樹脂は、主に内外装用建築材として使用されているアルミ樹脂複合板「アルポリック」において、今後の需要の伸長が見込まれる欧州やトルコ・中央アジア地域をターゲットに、同事業としては初となる欧州(ドイツヘッセン州ヴィースバーデン)に新たな製造・販売拠点を設け、2014年春に営業運転を開始する。

 世界130カ国以上に販売実績を有し、アルミ樹脂複合板の世界ブランドとして認知されている「アルポリック」は現在、日本の上田工場(長野県上田市)及び東京製造所(東京都青梅市)と、Mitsubishi Plastics Composites America社(米国ヴァージニア州、以降MPCA社)で製造を行っている。

 欧州やトルコ・中央アジア地域への販売については、現在、日本から輸出しいるが、輸送に2か月以上必要となること、また為替変動の影響を大きく受けることから、欧州地域の販売を伸ばすことが困難であった。

 しかし、欧州各国はドイツを中心に建築材料の不燃基準が厳しく、不燃性に優れるグレードを有する「アルポリック」にとっては拡販余地の大きな潜在市場であり、かつ東欧やトルコ・中央アジアは、近年の経済発展に伴う建築ラッシュが続く魅力的な市場。

 そこで同社は、ポリエステルフィルムの製造販売を行う当社のグループ会社Mitsubishi Polyester Film GmbH(MFE社)が拠点を置くドイツヘッセン州ヴィースバーデンの工業団地内に「アルポリック」の新たな製造・販売拠点を設置することを決めた。投資額は約20億円で、生産能力は、約150万m2/年の予定。今春から建設工事を開始し、MFE社とも連携しながら2014年春の立ち上げを目指す。


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