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デンソー、歩行者衝突を検知するセンサー新開発 精度向上

歩行者衝突検知センサー
歩行者衝突検知センサー(写真・デンソー)
 デンソーは、自動車と歩行者が衝突した際にフードを瞬時に持ち上げて歩行者の頭部への衝撃を緩和するポップアップフード向けに、歩行者衝突検知センサーを開発した。

 今回開発したセンサーはバンパー内に搭載。樹脂製の中空構造体と2つの圧力センサーで構成。車両と歩行者が衝突した際、バンパーの変形によって中空構造体の内圧が上昇し、それを圧力センサーで検知してECUに情報を伝え、所定の速度範囲においてフードが瞬時に持ち上がるようになっている。

 従来のポップアップフードでは、バンパー内に装着された数個の加速度センサーで衝突の検知が行われてきた。しかし、歩行者が衝突したバンパーの位置によって計測値が変わるため、計測精度の向上が課題となっていた。

 今回デンソーが開発したセンサーは、中空構造体がバンパーの形状に沿ってバンパー内部に装着されており、バンパー衝突時の変形を圧力に変換して検知するため、衝突位置が異なる場合でも安定した衝突検知が可能となり、計測精度が向上した。

 このセンサーは、2013年1月下旬から生産開始されているトヨタ自動車の「クラウン」のハイブリッドモデルに搭載されている。


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