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<天井落下事故>点検結果の詳細情報、ボルト脱落やコンクリ割れ

 国土交通省が行ったトンネルの緊急点検において見つかった不具合は、笹子トンネル下り線含む15のトンネルで確認された。点検では天井板の吊り金具と固定金具などを近接目視や打音、触診で実施。みつかった不具合については順次、補修などの措置をとっている。不具合箇所は以下の通り。

 ▽中央道・笹子トンネル下り線(山梨県)
 アンカーボルトの脱落(2箇所)、アンカーボルトのゆるみ(608箇所)、アンカーボルト腐食による断面欠損(22箇所)のアンカーボルト小計:ボルト(632箇所/1万2002箇所)。吊金具ボルトの脱落・ゆるみ(8箇所)、吊金具ボルトの破損・変形(2箇所)の吊金具小計:ボルト(10箇所/5万1428箇所)。受台ボルトの破損・変形(9箇所)の受台ボルト小計:ボルト(9箇所/1万5096箇所)。覆工コンクリートのアンカーを跨ぐひび割れ(19箇所)。

 ▽中央道・恵那山トンネル下り線(長野県、岐阜県)
・吊金具の保護コンクリートひび割れ(1箇所)の総合計:吊金具(1本8617本)。補強部材ベースプレートの浮上がり(1箇所)、受台のコンクリート剥離(4箇所)、覆工コンクリート遊離石灰・ひび割れ(2箇所)。応急対応:実施=保護コンクリートひび割れ補修済み(1箇所)、ベースプレート再設置(1箇所)、断面修復メッシュシート設置(1箇所)、断面修復及びひび割れ補修(5箇所)。

 ▽東名・都夫良野トンネル下り線・左(神奈川県)
 吊金具定着部の異常(1箇所、12箇所)、アンカーボルト(1本)欠落。応急対応:実施=吊金具の欠落したアンカーボルト1本を設置。

 ▽京滋バイパス・宇治トンネル上り線(京都府)
 吊金具の異常(4本/279本)(4本)曲がり。磁粉探傷試験により亀裂なしを確認。

 ▽九州道・加久藤トンネル上り線(熊本県、宮崎県)
 吊金具の異常(10本/128本)(10本)曲がり。磁粉探傷試験により亀裂なしを確認。

 ▽首都高1号羽田線・羽田トンネル下り線(東京都)
 吊金具の異常(1本/28本)(1本)破断。応急対応:実施=ワイヤーを設置。

 ▽首都高1号羽田線・羽田トンネル下り線(東京都)
 吊金具の異常(1本/28本)(1本)破断。応急対応:実施=ワイヤーを設置。

 ▽阪神高31号神戸山手線・神戸長田トンネル上り線(兵庫県)
 吊金具定着部の異常(1本/1万0032本)アンカーボルト(1本)脱落。応急対応:実施=アンカーボルトの再施工。

 ▽阪神高31号神戸山手線・神戸長田トンネル下り線(兵庫県)
 吊金具定着部の異常(7本/9537本)アンカーボルト(3本)脱落、アンカーボルト(4本)欠落。応急対応:実施=アンカーボルトの再施工。

 ▽国道46号・仙岩トンネル上下線(岩手県、秋田県)
 吊金具の異常(1本/2540本)ボルト(1本)欠落、両端支持金具の異常(2箇所/2540箇所)金具(2個)欠落、天井板の異常(7枚/1万2720枚)うき(7箇所)。応急対応:実施=ボルトを設置、両端支持金具を仮設置、天井板を撤去し合板を仮設置。

 ▽国道19号・鳥居トンネル上下線(長野県)
 吊金具の異常 (1箇所/1972箇所)ボルト(2本)欠落。応急対応:実施=ボルトを設置。

 ▽国道32号・大豊トンネル上下線(高知県)
 吊金具定着部の異常(19箇所/1614箇所)コンクリートうき(19箇所)、両端支持金具の異常(23箇所/1602箇所)ナット(23本)欠落。応急対応:検討中。

 ▽高速2号東山線・東山トンネル上り線(愛知県)
 両端支持部材の異常(8箇所/2196箇所)ナット(9本)欠落、応急対応:12/13・14に実施=ナットの締め付け。

 ▽高速2号東山線・東山トンネル下り線(愛知県)
 吊金具定着部の異常(3箇所/674箇所)ナット(3本)欠落、両端支持部材の異常(2箇所/1791箇所)ナット(2本)欠落。応急対応:12/13・14に実施=ナットの締め付け。

 ▽国道197号・夜昼トンネル上下線(愛媛県)
 吊金具の異常(2本/2140本)(2本)腐食、吊金具定着部の異常(19箇所/2140箇所)覆工(19箇所)異音。応急対応:年内実施予定=吊金具の増設。


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