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ドイツ人は依然として日本人に好感、ベルテルスマンの世論調査

【ギュータースロー(ドイツ)2012年11月2日PRN=共同JBN】ドイツ人は日本に対し圧倒的に好感を抱いており、競争相手とは見ていない。ますます強まっている国際的な、あるいはアジアからの競争に対してドイツはアジア諸国や日本との協力を強化すべきで、国益優先を主張すべきではない。これはドイツで最も影響力のある政策シンクタンク、ベルテルスマン財団(Bertelsmann Foundation)が最近行った世論調査の結果である。

調査結果によると、ドイツ人回答者の過半数がアジアと日本の発展はドイツにとって好ましい、と応えた。回答者の2人に1人はアジアの経済成長が、どこかドイツにとって似通っているところがある、と考えている。他方、39%はむしろ脅威と感じてもいる。しかしながら、ドイツは政治的経済的な挑戦に対して「対応できる」と回答した人の割合はもっと大きかった。この観点から、回答者の5人のうち4人は楽観的だった。ドイツは対応できない、と答えたのは15%にすぎなかった。

ドイツ人の60%は特に日本をアジアにおける政治的なパートナーと見なしている。気候変動問題では44%の人々が、日本はその存在の大きさからパートナーとして重要だ、あるいは極めて重要だ、と回答した。反面、ユーロ危機との戦いにおいては日本が金融面で強力な投資家となりうると考えている人は30%にすぎなかった。新しい、革新的な製品開発における競争相手としては、日本はかつてドイツにおいて名を挙げ、脅威とも見なされた能力を有していたが、現在では中国と対等の立場にいると考えられている。回答者の73%は日本を新しい、革新的製品の開発における競争相手とみなし、48%は原材料とエネルギー調達における競争相手と見なしている。

アジアの発展に対して政治的にどのような対応をとるべきか、との質問に対しては、過半数が対決よりも協力を進めるべきだ、と回答した。41%がドイツの現在の政策方針は正しい、と答え、回答者の37%がより緊密な提携協力が必要だとした。ドイツは、米国の例を踏襲して、アジアにおけるより大きな権益を確保するために立ち上がるべきだ、と回答したのは18%にすぎなかった。

より詳しい情報はインターネットで以下のウェブサイトを参照。
http://www.bertelsmann-stiftung.de/cps/rde/xchg/SID-78E3E1B8-3407FF03/bst_engl/hs.xsl/index.html


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