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パナ、空気清浄機国内販売1000万台突破 発売50周年を前に

 パナソニックエコシステムズは、空気清浄機の国内販売台数が累計1000万台を突破したことを発表した。これは、旧松下電器産業と旧松下電工の販売商品を含めた台数であり、1962年9月の発売開始から50周年を目の前にしての大台突破となった。空気清浄機発売から50年の歩みについては以下の通り。

 ■空気清浄機発売から50年の歩み
 1913年の扇風機、1928年の換気扇から出発し、室内空気質(IAQ:Indoor Air Quality)向上に貢献する事業を進めている。1960年頃に都市の大気汚染が問題となる中、IAQのさらなる向上のため、換気に加えて空気清浄が必要と判断して開発に着手。3層のフィルターを採用した家庭用と業務用が完成し、1962年9月に空気清浄機を発売した。その後、電気集じん式の開発や、工場・学校・自動車用など用途展開も進めた。

 1980年代から1990年代にかけて、住宅の高気密化が進むとともに家庭でのタバコの煙対策やハウスダスト・花粉などアレルギーへの関心が高まった。同社は、コンパクト性や設置性に配慮した設計や、煙センサーで空気の汚れを検知し自動で運転・停止するなどの高機能化を推進。販売台数はこの頃から増加し、普及期が始まった。

 1995年にはお茶の成分「カテキン」を添着したフィルター搭載機種を発売。さらに「バイオ除菌」や「アレルバスター」により、除菌やアレル物質抑制機能を付加した。その後、放出するイオンでの空気浄化技術として、水に包まれた微粒子イオン「ナノイー」を搭載した。

 2007年に、床上にたまりやすいハウスダストに着目し、床上付近の吸引力を強化。2009年には前面パネル全体がスライドする「メガキャッチャー」機構でハウスダスト吸引力を進化させた。その他にも、省エネ性能を高めたエコナビ機能搭載など、常に業界をリードする商品を発売してきた。また、1970年代から海外展開も始めており、現在は中国を中心にアジア、中東などで販売している。

 日本の空気清浄機市場は、1994年約45万台が2001年約139万台に成長。さらに室内空気質への関心が高まり、2011年度には250万台を超えた。“一家に1台”から“1部屋1台”へ、市場は展開している。


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