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アフリカ航空業界の発展にはインフラ整備不可欠 OAG航空リポート

【ロンドン2012年7月16日PRN=共同JBN】OAGは16日、アフリカ航空業界が成長を続けるには空港インフラの開発と投資を改善すべきだとする最新の航空市場展望リポート(Aviation Market Insight Report、http://www.oagaviation.com/Solutions/Reports-Guides/Africa/africa)を発表した。

航空関連情報で世界的リーダーであるOAG(http://www.oag.com)とUBM Aviation(http://www.ubmaviation.com)がまとめたこの分析によると、アフリカ域内の航空輸送能力は年5%と概ね国内総生産(GDP)の伸びに沿った形で増加しているが、空港インフラへの投資はそれに見合う形では拡充されていない。アフリカ域内の中小の空港はインフラ整備の問題が依然として立ちはだかっており、一般的に貧弱な施設がそれに結び付いている場合もある。世界各地のメディアが広く伝えているように、ほとんどの国は空港間のトランジット客に宿泊設備を提供できない状態だ。これらの国々の経済がその潜在力をフルに発揮し、高い成長率を達成するようになれば、空港インフラ整備にも取り組むようになり、より進展がみられるようになるだろう。

報告によると、アフリカ域内ではインフラ関連投資が行なわれているところは繁栄がみられ、その中ではナイジェリア、ケニア、南アフリカがもっとも繁栄している。南アフリカ航空の場合は、2011年の売上高が約30億米ドルで、前年比2%の増加を記録した。また2010年にスカイチーム・アライアンスに加盟したケニア航空は、売上高が9億8800万米ドルで、前年比では21・3%の増加だった。

広大な地理的広がりによるものであるのは疑いないが、投資家からみてアフリカは、より確立された投資先としてはこれまで見落とされてきた。こうした見方は変わるのだろうか?

OAGの国際セールスディレクター(欧州、アフリカ担当)であるモリー・カマラ氏は、アフリカに対する中国の影響力が強まっていることを指摘して「中国の対アフリカ投資は長期的なアプローチ方法をとっている。戦略的鉱物資源(SMR)、中国アフリカ開発基金(CADF)が中国とアフリカの関係発展を示す2つの例だ。この貿易関係の経済的利益がアフリカ側で感じられるようになると、他の発展途上諸国でも行なわれたようにアフリカでも航空産業と飛行機による旅行需要も増えるだろう」と述べた。しかし航空会社の発展に歩調を合わせる形でインフラ需要も発展していかねばならないという基本的事実があり、これが将来への楽観的見方を抑えてしまう。政府、航空会社、投資家が一体となってこそ、アフリカはその潜在力を発揮するスタートにつくことができる。

アフリアにおける航空業界の成長、今後の成長を支えるための航空インフラ改善に航空関連当局がどのような努力をすべきかなど詳しい検討内容は、http://www.oagaviation.com/africaでダウンロード可能。

ソース:OAG


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