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富士重工、ボーイング787型機向け中央翼組立ラインを増設

ボーイング787
半田工場ボーイング787型機中央翼組立第3ライン(写真・富士重工)
 富士重工業は11日、米航空機製造大手ボーイングの最新鋭旅客機787型機の中央翼組立ラインを増設したことを発表した。愛知県半田市にある航空宇宙カンパニーの半田工場にある組立ラインを2基から3基に増設。同日より稼働を開始した。

 今回の増設はボーイング787型機の派生型である胴体延長型機「787-9」型機の生産開始と、月産10機への増産に対応するもので、新ラインは既存ラインと同様に中央翼組立、主脚収納部との一体化、塗装ブース、システム艤装の各工程を有する。

 ボーイング787型機は機体構造の50%に炭素繊維複合材を採用する最新型の旅客機で、世界的に受注が好調に推移している。同社が開発・製造を担当している中央翼は、炭素繊維複合材とチタン合金が主体の構造となっており、主翼と胴体を結合するという高度な設計技術と製造技術が要求される機体構造の心臓部。

 富士重工業は、今年4 月に「2011ボーイング・サプライヤー・オブ・ザ・イヤー賞」を受賞するなど、技術、品質は高い評価を得ている。


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