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フィンランドのメルベント社、次世代風力タービンを発売

【バーサ(フィンランド)12日PRN=共同JBN】フィンランドに本社を置く風力タービンメーカーのメルベント社(Mervento Ltd.)は次世代の直接駆動風力タービンをコペンハーゲンで4月16-19日に開催される欧州風力発電協会(EWEA)2012年次イベントで発売する。メルベント3・6-118風力タービン向けに設計された駆動装置はタービン所有者の投資に経済的な実績をもたらす。高いエネルギー出力と低い運用・整備(O&M)コストで生産エネルギー・コストを最低にし、これによってタービン投資に高い収益性をもたらす。

メルベント3・6-118の発電能力は、3・6メガワットで、国際電気標準会議(IEC)・クラスIIA向けに設計されており、気温領域はセ氏-30度から40度までと広い。このタービンのローターは118メートルと大きく、ハブの高さは125メートルである。パワートレーンはギヤなしの中型の永久磁石発電機と完全な電力コンバーターで構成されている。メルベント3・6-118はすべてのグリッドコードと互換性がある。

新しい風力タービンにはこれまでの風力タービンでは見られなかった20の新しい技術、ソリューションが導入されている。メルベントのパトリック・ホルム最高経営責任者(CEO)は「大型タービンと厳しい条件下では従来の電気機械システムより性能がよくより信頼できるので、ヨー、ピッチ、ローターのブレーキには水圧作動システムを使っている。メルベントはライフサイクル全体にわたる最低のO&Mコストと組み合わせてエネルギー出力を最大化する製品に投資することによってエネルギー・コストを削減することを選んだ。エネルギー・コストの低下は風力発電の将来にとって根本的な問題である。これこそ産業界が待ち望んできたものである」と説明している。

メルベントは2012年初めにフィンランド西海岸のバーサ市近くに初のパイロット風力タービンを建設し、運用を開始した。このパイロット風力タービンは2012年3月初めから地元配電網のために電力を生産しており、記録された性能は予測を上回っている。

メルベント3・6-118型風力タービンはIEC61400標準の必要条件と補完的なDNVガイドラインに適合するかどうかの審査過程にある。

メルベント3・6-118風力タービンは多様で柔軟な提供形態のほか、メルベント製造ライセンス・プログラムを通じても入手できる。ホルムCEOは「メルベント製造ライセンスは伝統的なブループリント技術移転をはるかに超えるものである。それはライセンス供与を受けた側に非常に敏速で十分なサポートを受けた生産の増加、市場展開を可能にする包括的なビジネス移転である。多くの内部IPRがライセンスを受ける側に付加価値の最大化への大きな前提を与える」と結論づけている。


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