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NECトーキンの株式34%を取得、米ケメット社

 【グリーンビル(米サウスカロライナ州)12日PRN=共同JBN】タンタル、セラミック、フィルム、アルミニウム、ぺーパー、電解用コンデンサーの有力メーカーである米ケメット社(KEMET Corporation、NYSE:KEM)は12日、日本のNECとの間でタンタル・キャパシター、磁性、電磁機械アクセスデバイス、圧電セラミックの製造業者であるNECトーキン株式会社(NT)の51%議決権を持つ普通株を含む発行済み株式の34%を獲得する契約を結んだと発表した。2011年3月31日末までの12カ月間に関するNTの売上高は647億7000万円(約7億5500万ドル)だった。

 ケメット社のパー・ルーフ最高経営責任者(CEO)は「今日の発表は、ケメット社にとって最も劇的な変化であり、おそらく電機部品ソリューション業界にとってもそうだろう。われわれは、真のグローバル企業で世界でも最も素晴らしい部品ソリューション企業の一つになるNECトーキンとケメット社による合弁会社設立への当初のロードマップ概要を提示している。この合弁がNECトーキンとケメット社の顧客に意味するところや、製造専門知識、製品開発、製品ベース全体でのシナジーにもたらす力にわくわくしている。両社の従業員のために人的、事業的成長の長期的機会が広々と開け、他のすべての株主、顧客、投資家の将来的チャンスは新しい高見へと引き上げられた」と語った。

 ケメット社は、NTの51%の議決権を持つ34%の経済権益に関する最初の取引締結にあたり、5000万ドルを支払うことになる。ケメット社は2014年8月31日頃に、51%の議決権を有する普通株を所有したまま、経済的所有権の49%に達する15%の追加的経済権益を得るため2回目の5000万ドルを支払う。最終的な3回目の支払額は、それまでの支払より少ない12カ月間の金利・税金・償却前利益(EBITDA)の6倍に達した時点のNTの営業利益結果にかかっている。この取引は、規制当局への届け出を含む通常の契約締結条件に従っている。取引そのものは初夏に完了する予定。

 NTの本社は現在東京にある。製造工場は日本の仙台、白石、富山、中国の厦門、ベトナムのドンナイ、フィリピンのカランバ、タイのチャチュンサオにある。またNTのオフィスは米国、欧州、アジアに計10カ所ある。

 パー・ルーフCEOとウィリアム・M・ロウ執行副社長兼最高財務責任者は、2012年3月12日月曜日の米東部時間午後4時半から東京から電話会議を開き、今回の買収に関する追加情報を提供する予定。また投資家はケメット社のウェブサイト・ホームページに掲載されるビデオから追加情報を得ることができる。

 ▽ケメット社(KEMET)について
 ケメット社の普通株式は、ティッカーシンボルKEMでニューヨーク証券取引所(NYSE)に上場されている。同社ウェブサイトの投資家関係欄 (http://ir.KEMET.com)で、ユーザーはケメット社のニュースリリースを予約購読でき、同社に関する情報を閲覧することができる。ケメット社は世界クラスのサービスと質を生かして、世界の顧客に業界をリードする高性能のキャパシタンス・ソリューションを提供する。同社はまたタンタル、セラ ミック、フィルム、アルミニウム、電解、ペーパー誘電体など、世界で最も完全な品ぞろいの表面実装およびスルーホール両タイプのキャパシター技術を提供する。ケメット社の詳細は以下のサイトを参照。http://www.kemet.com


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