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緩やかな成長、労働市場改善中 ファニーメイ2月経済展望

 【ワシントン22日PRN=共同JBN】米連邦住宅抵当公庫ファニーメイ(OTC Bulletin Board: FNMA)のエコノミック&ストラテジック・リサーチ(ESR)・グループが22日公表したリポート「2012年2月経済展望」によると、2012年の展望は期待はずれの2011年から穏やかに回復し、2011年第4四半期の成長率が2・8%に持ち直し、2012年経済成長率は昨年の1・6%増から2・3%に回復する見込みである。

 しかし、年末の成長率は企業在庫量が総じてプラス成長に向かったことに起因するもので、根本的な消費者需要あるいは全体的に健全な経済の指標ではない。にもかかわらず消費者市場は穏やかに改善しており、製造業およびサービス業の活動は強いペースで拡大している。重要なことは、労働市場条件が農業以外の給与支払い雇用が伸びて、建設を含め多くの業界でほぼ25万増加していることである。

 雇用の大きな伸びが労働人口に新たに加わる人の伸びを上回ったことから、失業率は前月の8・5%から8・3%に落ち、労働市場に本物の改善のあることを示唆している。このような水準の積極的データが引き続き見られれば、労働市場は経済展望改善に向けた上昇傾向への決定要因になり得る。

 住宅事情もまた昨年末に改善の兆しがあり、12月には3カ月連続して中古住宅価格が上昇している。さまざまな指標はアパートメントビル建設である程度の前向きの改善があり、一部の場所で単身者世帯の建設で穏やかな上昇方向を指し示した。住宅事情は全体として、非常に控えめな数値ではあるが7年にして初めて国内総生産(GDP)に付加貢献することが期待されている。住宅販売の短期的改善は、現在の非常の低レベルの販売と住宅価格が引き続き下落予想であることから極めて穏やかになると予想されて、それが住宅市場にとって問題点として残されている。

 ファニーメイのチーフエコノミストであるダグ・ダンカン氏は「今回予測のリスクは、1月予測からの上昇面と下落面の間のバランスによるものが多い。米国経済は先立つ月々よりもっと回復量を示しているようだが、欧州の公的債務危機の波及を含めてショックに対するもろさがなくなっている。しかし、例えば中東の緊張状態によって石油価格が高騰する可能性、世界的な景気後退による純輸出の低迷予想、さまざまな刺激策から連邦支出の抑制を含む経済的歯止めが増えるとの予測、イラク、アフガニスタンの軍事作戦に対する国防支出減など、さまざまな逆風によって経済成長は引き続き抑制を受けたままである」とコメントした。

 「2012年2月経済展望」のオーディオ版は、ファニーメイのウェブサイト(http://www.fanniemae.com)にあるエコノミック&ストラテジック・リサーチのサイト(http://www.fanniemae.com/portal/research-and-analysis/emma.html?)のポッドキャストで聴取できる。またこのサイトでは、経済発展に関するコメント、経済予測、住宅予測、集合住宅市場コメントを含め2012年2月経済展望レポートの全文を読むことができる。

 この資料に含まれるファニーメイのエコノミック&ストラテジック・リサーチ(ESR)・グループの見解、分析、推計、予測およびその他の見方は、ファニーメイの事業展望あるいは期待される結果を示唆するものとして解釈されてはならず、多くの仮定に基づくもので予告なしに変わり得る。ファニーメイはこの情報に影響を与える多数の要因に依拠している。ESRグループは信頼できると思われる情報に対するESRの見解、分析、推計、予測もしくはその他の見方に基づいているが、これら資料で提供される情報が正確かつ受け入れられるものであり、すべて特定の目的に適していることを保証するものではない。これらの見方を強調する仮定もしくは情報の変更は、実質的に大きく異なる結果を生み出しうる。ESRグループが公表する分析、見解、推計、予測あるいはその他の見方は、示された日時でのグループの見方を表しており、ファニーメイとその経営者の見方を必ずしも示すものではない。

 ファニーメイは手ごろな価格の住宅を拡大し、米住宅市場に寄与するために世界の資本を地域コミュニティーにもたらすために存在する。ファニーメイは連邦憲章を持ち、米国の二次抵当市場で業務活動を行ってモーゲージ・バンカーやその他の貸し手に資金を供給することでモーゲージ市場の流動性を強化し、住宅購入者に貸し付けを行う。ファニーメイの業務は米国で住宅を保有する人々を支援することである。

 ツイッターのフォローはhttp://twitter.com/FannieMaeを参照。
 リソースセンター:+1-800-732-6643


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