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NTN、タイに2番目の自動車部品生産拠点を新設 鍛造の合弁も

 NTNは13日、タイで2番目の生産拠点として、ピントン工業団地(チョンブリ県)に新工場(NTNピントン)を建設することを発表した。これに併せて、日本国内の協力メーカーと鍛造・旋削の合併会社を設立することも決定した。CVJやハブベアリングなど自動車向け商品の生産能力を増強するとともに、インドなどを含めた東南アジア地域において、原材料から完成品までの現地一貫生産体制を確立する。

 NMTピントン新工場では、現在NMTイースタンシーボード工場で製造しているCVJを、より広い敷地を持つNMTピントン工場へ移設し能力増強を行う。同一敷地内で鍛造・旋削を行う合弁会社NTPTとの一貫生産や、部品の現地調達などにより、生産性とコスト競争力を高めシェア拡大を図る。

 CVJを移設した後の両工場では、ハブベアリングやボールベアリングなどCVJ以外の自動車向け商品の生産能力も順次増強する。総投資額は約25億円。敷地面積は約14万4000平方メートル、延床面積は約1万平方メートル。2015年度の売上高約125億円を目指し、2012年10月の生産を開始する。

 これまでNTNは、タイのイースタンシーボード工業団地(ラヨーン県)の「NMTイースタンシーボード工場」で、CVJやハブベアリング等の自動車向け商品を生産していた。

 また、同じ敷地内に、高い製造技術を持つ高雄工業と、鍛造・旋削を行う合弁会社「NTPT」を設立し、現地一貫生産体制を整える。

 NMTピントン工場およびNTPTは、アセアンと他地域との自由貿易協定(FTA)などを柔軟に活用し、部品や原材料を現地で調達することでコスト競争力を高める。またNTPTは自動車向け商品の半製品を、タイだけでなくインドや将来的には欧州や米州にも供給し、NTNグループの収益向上と同時に、長期化する円高に対する競争力を強化していく。


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