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集合住宅MBS発行総額が45%増に、2011年ファニーメイ

【ワシントン25日PRN=共同JBN】米連邦住宅抵当公庫ファニーメイ(OTC Bulletin Board: FNMA)は25日、2011年第4四半期に総額72億ドルの集合住宅MBS(モーゲージ担保証券、注1)を発行したと発表した。これはファニーメイが2009年に集合住宅MBSの再活性化を開始して以来、四半期発行額としては最高である。2011年の新規総発行額は、2010年の164億ドルを上回り238億ドル(約45%増)に達した。ファニーメイはまた、2011年のファニーメイ保証集合住宅仕組み債(Fannie Mae GeMS、商標)発行プログラムの下で、総額60億ドルの「DUS MBS」債(DUSはDelegated Underwriting and Servicingの略で、商品レビューをしないで貸し手金融機関からモーゲージを購買する金融機関提携ローンの一種)の再証券化を図った。

ファニーメイのキンバリー・ジョンソン副社長(集合住宅資本市場担当)は「当社の集合住宅向け証券における市場活動は、明らかに弾みがついている。投資家が得られる取引可能なフロート、証券取引ボリュームは、過去数年にわたり大きく増加した。ファニーメイの集合住宅MBSの未償還分は、1000億ドルを上回るまで伸びている。取引ボリュームが増え流動性が高まるにつれて、われわれは市場参加者が来年にかけて代理店扱い集合住宅証券に関心が向くことを期待している」とコメントした。

ファニーメイは米国の集合住宅ローン融資の市場リーダーであり、伝統的にこの市場のリーダーであった。同社のDUS REMIC債は市場参加者に満期5、7、10年物のモデル化しやすいキャッシュフロー、コール保護を提供する。ファニーメイのGeMS発行プログラムは、同社モーゲージ証券ポートフォリオから生まれる各種集合住宅仕組み債で構成されている。ファニーメイGeMSは、ファニーメイ集合住宅REMIC債(ACES、登録商標)と集合住宅Mega債を通じたブロックサイズの投資、担保の多様性、額面に近い価格設定などが特徴である。

ファニーメイの2011年の集合住宅活動のハイライトは以下を含む。

(1)新たな集合住宅取得に裏打ちされる集合住宅MBS
2011年第4四半期の新たな集合住宅MBS発行ビジネス取引額は総計72億ドルだった。2011年通年の新規発行取引額は238億ドルに達した。

(2)ファニーメイGeMS住宅仕組み債発行
ファニーメイの住宅証券ポートフォリオから生まれた集合住宅仕組み債の発行は、2011年第4四半期に総額19億ドルだった。それは18億ドルがGeMS REMIS債、1億ドルがGeMS Mega債である。ファニーメイは2011年通年に、60億ドルのGeMS債を発行した。それは44億ドルがGeMS REMIS債、16億ドルがGeMS Mega債である。

(3)ファニーメイ販売
ファニーメイ・キャピタルマーケッツは、第4四半期の28億ドルを含めて、2011年に総額106億ドルの集合住宅モーゲージ担保証券を販売した(注2)。

ファニーメイ集合住宅MBS商品と発行に関する詳しい情報は、ファニーメイのサイト(www.fannimae.com)にあるファニーメイ集合住宅MBS(http://www.fanniemae.com/mbs/mbsmultifamily/gems_archive.jhtm)および同社企業ニュースMBSengerの中の「ファニーメイDUS発行プログラムを通じたファニーメイ集合住宅不動産金融の20年余り」(http://www.fanniemae.com/mbs/pdf/mbsenger_0911.pdf)を参照。


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