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清水建設、シンガポールで大規模複合施設の再開発事業を受注

清水建設
完成予想パース(写真・清水建設)
 清水建設は、シンガポールで、同国最大の映画館・劇場などが核となる大規模複合施設の再開発プロジェクト「キャピトル・ディベロップメント」を現地資本から受注した。受注金額は約200億円で、竣工は2014年11月の予定。

 このプロジェクトは、ダウンタウンのシティーホール駅付近の一画に位置する歴史的保存建造物や一般ビルの改修・建替により、映画館・劇場、高級ホテル、商業施設・高層集合住宅からなる全4棟、総延床面積約5万0000平方メートルの大規模複合施設を建設するもの。発注者は、シンガポールのチェシャムプロパティーズ、ペレニアル(キャピトル)、トッププロパティーインベストメントによるコンソーシアムが保有するSPC3社。

 現在、建設地には、1904年にホテルとして建設されたスタンフォード・ハウス、29年に劇場として建設されたキャピトル・シアター、33年に事務所及び商業施設として建設されたキャピトル・ビルディング、80年頃(建設年不詳)に建設されたショッピングセンター兼駐車場のキャピトル・センターがある。キャピトル・センターを除く3棟は、いずれもシンガポール政府より歴史的保存建造物に指定されており、シンガポール国民から親しまれている。

 今回の再開発により、キャピトル・シアターは同国最大の映画館・劇場に、スタンフォード・ハウスとキャピトル・ビルディングは両棟とも高級ホテル兼商業施設に改修し、キャピトル・センターは解体のうえ低層階が商業施設と高層階が住宅の複合施設に建て替える。

 改修工事面積は約2万1000平方メートル、新築する複合施設の規模は地上12階地下6階、延床面積約2万9000平方メートル。地下水位の高いシンガポールでは、地下階が6階ある建物は同国で初めてであり、難度の高い大深度地下工事に挑むことになる。


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