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コノコフィリップスと提携、エンビバが焙焼木質ペレットで

【ワシントン22日PRN=共同JBN】米国、欧州における加工バイオマス燃料の有力メーカーであるエンビバ社(Enviva LP)は22日、大手国際石油・天然ガス会社のコノコフィリップスと提携し、焙焼(ばいしょう)バイオマス燃料を市場に提供する新会社「エコ・バイオマス・テクノロジーズ」(ECo Biomass)を設立すると発表した。

エンビバとコノコフィリップスが共同所有するエコ・バイオマスは独自技術と買収した既存技術を組み合わせて、再生可能な焙焼木質ペレットを製造、販売する。2013年に操業可能になる予定の同社の当初生産施設は大手公益企業との契約で販売する木質ペレットを生産する。

焙焼プロセスはバイオマスを高熱処理して、形の一定した疎水性で密度が高く効率の高い石炭に近い燃料で、すぐれた環境特性を持つ。焙焼燃料のユニークな特質と燃焼のよさを考えると、エコ・バイオマスが製造するこの簡単な再生可能ソリューションは、大きな資本投下をせずに炭素排出を減らし、既存の石炭燃焼設備とインフラの寿命を延ばすことを求めている公益企業に魅了的な代替選択肢を提供する。

総合発電分野への燃料供給会社として確立されているコノコフィリップスのプレゼンスと持続可能なバイオマス燃料の製造におけるエンビバの実績のある営業専門知識によって、両社は石炭依存の減少を求めている公益企業に新たな再生可能燃料の代替品を提供できるユニークな立場にある。

エンビバのジョン・ケプラー会長兼最高経営責任者(CEO)は「焙焼は多くの業界で広く使われているが、再生可能エネルギー業界への適用はコスト効率、スケーラビリティーがまだ実証されていない。コノコフィリップスとの提携はこの新たな持続可能、再生可能な燃料を発電業界に提供し、公益事業の顧客がコスト競争力のあるやり方で環境への影響を減らせるようにすることを目的としている。両社ともエネルギー業界の革新者であり、この提携関係は持続可能なエネルギー・ソリューションの開発への両社のコミットを強調するものである」と語っている。

米国、欧州、アジアには再生可能燃料の利用による発電施設のアップグレードを積極的に求めている商業、公益事業の大規模顧客がいるので、エコ・バイオマスは今後生産能力の大幅拡大を目指すことになる。エンビバはすでに米国、欧州で2011年の合計生産能力が約75万トンに上る伝統的な木質ペレット工場を運営している。

▽エンビバ(Enviva LP)について
エンビバの使命は資源が持続可能な木質ペレットなどの加工バイオマスの優先的なパートナー、供給会社となって、化石燃料への依存を減らし、炭素排出の削減を目指す発電業界の顧客に奉仕することである。エンビバは2007年から木質チップと木質ペレットを米国、欧州で供給している。雇用機会を含めエンビバについての詳しい情報はhttp://www.envivabiomass.comへ。


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