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ラモールとSPOが石油流出対応で合弁会社設立

 【シンガポール11日PRN=共同JBN】ラモール・グループ(ラモール)とスワイヤー・パシフィック・オフショア(SPO)両社はこのほど、石油・ガス・セクター向けの石油流出対応ソリューションを提供する合弁会社を両社折半出資で設立した。

 この合弁会社は「ラモール・スワイヤー・エンバイロメンタル・ソリューションズ(PTE)社」(LSES)で、石油流出対応器材の世界クラスのリーダーであるラモール社とオフショア補給艦市場専門のSPO両社が両社中核の専門知識、経験、技能を単一のグローバル企業として結集し、石油・ガス・セクターに対して市場のいかなる場所でも最も費用対効果があり近代的なソリューションとしての石油流出防止策と対応策を提供する機会を作る。LSESは石油流出について第1段階(地元)、第2段階(国内)、第3段階(国際)の3段階にシームレスな新時代を招来する。

 この合弁会社は現在、操業上地球を網羅する位置に戦略的な緊急対応デポを設置中で、これらデポは第2段階と第3段階の石油流出防止・対応リソースに対する保証され安全でオーバーラップするアクセスを提供する能力を持つ。

 このサービスは顧客に対し訓練、練習、装置および専門の補給と人員、国内・国際的に重要な流出に対応するよう訓練された人員によって支援された段階別の対応を提供する。 合弁会社はまたスワイヤー・マリーン・トレーニングセンターへのアクセスも持つことになる。このセンターは総合的なサービス提供の一環として包括的な汚染管理トレーニングのための卓越したセンターとなる。

 合弁会社はフィンランド、シンガポール、アフリカ西部にある現在のインベントリーを補完するため、中東における緊急製油流出対応装置の当初展開として1000万ユーロにのぼる発注を行った。

 SPOのマネジングディレクターであるJB・レースミス氏は「環境と汚染によってもたらされる問題にますます注目が集まる中で、われわれの顧客は汚染関連の問題について今までより効果的で包括的な対応をますます求めてきている。LSESはこうした要求に応えるため設立され、SPOとラモールは現場に石油流出用装置と汚染防止・清掃の訓練を受けたスタッフを提供することによって、現在両社が提供するサービスに大きな価値を加えることができる」と語った。

 同氏はさらに「この合弁会社は当社の船舶が石油流出対応装置を備え、特に汚染対応の訓練を受けた上級船員や乗組員を載せるという意味でユニークである」と指摘した。このサービスの要はラモール社の汚染処理の経験とオフショアでの即時対応能力を提供するSPOのグローバルな船舶と人員のネットワークを結びつけたことである。

 ラモール・グループのニコ・ラーセン副社長は「両社はともに市場で環境管理能力を開発ことにますます重点が置かれていることを認識しており、ラモールはこれを重視して世界での石油流出に効果的な対応策を提供するためSPOと手を結んだ。LSESのターゲットは地域に約10カ所の第3段階の石油流出対応センターを設立することである。これらの第3段階センターとSPOの船隊はいくつかのより小規模な第2段階レベルのセンターを迅速に設置するのを可能にする。合弁会社はまたわれわれのオンショア、オフショア環境対応の双方でのグローバルなプレゼンスと成長の戦略を強力にサポートする」と語った。

 LSESは顧客に石油流出対応装置へのアクセスを提供するだけでなく、SPOのオフショア船隊を通じてより迅速な緊急対応のため実際に装置を移動させる手段を提供する。

 ラーセン副社長はさらに「ラモールは過去10年間で大きく成長し、現在では世界でその環境管理事業を認められている。この合弁会社を通じてわれわれはいまやSPOの類のないグローバルネットワークへのアクセスを得て、これまで以上に質の高いサービスを顧客に提供する」と述べた。

 ▽ラモール社について
 ラモール社は石油流出対応技術で25年異境の経験を持つ革新的な石油流出対応ソリューションの大手プロバイダーである。ラモールはほとんどの研究開発をフィンランドで行っているが世界中に営業所、代理店ネットワークを持っている。ラモールの特許装置のほとんどは欧州、米国、アジアで製造している。同社は石油流出から環境を保護し汚染に対する優れたソリューションを発見するための新しい解決法を見つけ出すことに専念している。

 ▽SPOについて
 SPOは66隻以上のオフショア補給艦を所有・運航しており2008年-2011年に埠頭(ふとう)からの配送のための新ビル建設で6億5000万ドルの投資計画を持っている。船隊にはオフショアでの石油流出対応、サルベージ、牽引の使用に理想的な大型アンカーハンドリング・タグサプライ船(AHTS船)が含まれる。SPOにはまた石油流出、封じ込め、回復を含むさまざまな仕事の経験を持つ1600人以上の船員がいる。SPOはまたドバイ、シンガポール、カメルーンに石油流出対応、サルベージ装置を備えた倉庫スペースを持っている。SPOの本社はシンガポールにあり、オーストラリア、アゼルバイジャン、ブルネイ、カメルーン、赤道ギニア、インド、マレーシア、ニュージーランド、ナイジェリア、カタール、スコットランド、アラブ首長国連邦に地域オフィスがあり、北米以外の主要石油探査地域で船隊を運航している。SPOは香港の優良会社スワイヤー・パシフィック社の子会社である。

 (共同通信PRワイヤー)


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