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韓国通信公社にLTEテスター納入、ローデ&シュワルツ社

【ミュンヘン20日PRN=共同JBN】韓国通信公社は2011年11月から首都ソウルで初の商用LTEモバイル通信を開始する予定である。ローデ&シュワルツ社(Rohde & Schwarz)は必要な電子計測機器を納入する。

韓国通信公社の計画は野心的で、2013までにLTE網を全国に拡大するとしている。韓国のネットワーク・オペレーターである同社は第4世代モバイル通信をスムーズに始めるため、ローデ&シュワルツ社のスケーラブルなRFテスト・システムR&S TS8980とワイドバンド無線通信テスターR&S CMW500を導入する。両社はLTE通信に関して長期的な協力関係を結ぶことを決めた。

韓国通信公社は同社研究所でR&S TS8980を使用し、LTE対応ユーザー機器の送受信をテストする。このシステムは、無線資源の有効利用を目的とする無線資源管理(RRM)テストも行うことができる。既存のLTE資源はユーザーが実際に使う段階で初めて提供される。帯域幅利用が大幅に変化するため、頻繁な資源の再割り当てを行う必要がある。

韓国通信公社はR&S CMW500ワイドバンド無線通信テスターを使ってLTEユーザー機器の無線周波数(RF)とプロトコル・テストを行う。これらの測定はシグナルモードで行われる。シグナル・テストでは被測定装置(DUT)は、実際に近い条件にある将来のネットワーク環境で試験される。特にLTEのような新技術を導入する場合は、こうした手順を踏むことでリスクを回避することができる。R&S CMW500を使えば、現在の通信インフラWCDMAからLTEインフラにスムーズに移行するために必要な測定が行える。

ローデ&シュワルツ社と韓国通信公社は何年にもわたる提携関係にある。韓国通信公社はWCDMAネットワークに関してもローデ・シュワルツ社の電子計測機器を利用している。ドイツ・ミュンヘンに本拠を置くローデ・シュワルツ社はすでに韓国通信公社に向けの相互運用性テスト(IOT)を作成した。ローデ・シュワルツ社電子計測機部門でシステム&プロジェクトの長を努めるディートマル・ファールディーク氏は両社のコラボレーションがさらに進んだことに満足を表明し、「韓国はローデ&シュワルツ社にとって重要な市場だ。帯域幅集約的なマルチメディアのアプリケーションが急速に拡大しており、LTEを避けては通れない。当社の重要顧客が今回もこの新技術を実施するために当社のソリューションを利用してくれることを非常に喜んでいる」と述べた。


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