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カナダ国家エネルギー委が認可、キティマットLNGプロジェクト

【カルガリー(カナダ・アルバータ州)13日CNW=共同JBN】キティマットLNG(Kitimat LNG)のパートナーであるアパッチ・カナダ社(Apache Canada Ltd.)、EOGリソーシズ・カナダ社(EOG Canada Inc.)、エンカナ社(Encana Corporation)は13日、カナダ国家エネルギー委員会(NEB)がキティマットLNGに対し、液体天然ガスをカナダから国際市場に輸出する20年間のライセンスを付与したと発表した。

キティマットLNGのジャニン・マカードル社長は「キティマットLNGプロジェクトは、アジア太平洋市場をカナダ天然ガスに開放する絶好のチャンスとなる。われわれは先頭を切って同地域に長期間、安定的で安全な供給を提供していく。今回の輸出ライセンスの承認は、LNG供給の前進と市場展開を進める中でキティマットLNGにとって重要な出来事である。LNG顧客は供給の新たなソースにこれまで以上に信頼を置くことが可能となる」と語った。

アパッチ・カナダのティム・ウォール社長は「この日はカナダの天然ガス業界にとって歴史的な日となる。これは、われわれのプロジェクトとわれわれが操業するコミュニティーにとって素晴らしいニュースである。キティマットLNGパートナーは、NEBがわれわれの輸出を認可したことを大変喜んでおり、NEBの支援とこのプロジェクトを信頼してくれたことをNEBに感謝したい」と語った。

キティマットLNGの輸出施設は、ハイスラ・ファースト・ネーション(Haisla First Nation)との協力の下でファースト・ネーションの土地に建設される予定。

この施設は、サミットレークからキティマットまで通じるパシフィック・トレール・パイプライン・リミテッド・パートナーシップ(Pacific Trail Pipelines Limited Partnership)の天然ガスパイプラインから供給を受ける。この463キロの地下パイプラインによって、このターミナルはスペクトラ・エナジー(Spectra Energy)の輸送パイプライン・システムと直結され、ブリティシュコロンビア州の天然ガス供給への絶好のアクセスが生まれる。

キティマットLNGは現在、プロジェクト設計、建設工程表、必要となる費用・就業者数を確定するフロントエンド・エンジニアリング・アンド・デザイン(FEED)作成にあたっている。FEED調査は、パートナーによる最終投資決定に続く2012年初めまでに完了する見込みである。

▽キティマットLNG施設とPTPパイプラインについて
アパッチ・カナダ、EOGカナダ、エンカナは、バンクーバーの北約650キロにあるIR#6ビシュコーブにキティマットLNG施設の建設を計画している。この施設は、ハイスラ・ファースト・ネーションとの特別な提携の下で、ファースト・ネーションの土地に建設が予定されている。同施設の初期段階では、年間約500万立方トンのLNG、あるいは日産約7億立方フィートと同等の計画生産設備を持つことになる。PTPは、ブリティシュコロンビア州サミットレークからキティマットまで全長463キロ、直径914ミリの地下パイプラインを敷設する計画。パシフィック・ノーザン・ガス社(PNG)は、アパッチ・カナダ、EOGカナダ、エンカナと7年契約(5年更新条項付き)の下で、計画されたパイプラインの運用とメンテナンスを担当する。

▽キティマットLNGプロジェクトの基本情報とその他の情報
イラスト、ビデオ、発表済みニュースリリースを含むキティマットLNGプロジェクトの追加情報はウェブサイトwww.kitimatlngfacility.comで参照可能。

このプロジェクトの主要なマイルストーンは以下の通り。
2011年10月-カナダ国家エネルギー委員会(NEB)がキティマットLNGに対し、国際市場に供給する20年間のライセンスを付与。
2011年7月-キティマットLNGがユーロキャンの工業用地を購入。
2011年3月-アパッチとEOGがキティマットLNG開発にエンカナを受け入れ。
2011年3月-キティマットLNGの初期段階エンジニアリングと設計をKBRに委託。
2011年3月-アパッチとEOGがパシフィック・トレイル・パイプラインズを全面買収。
2010年12月-KM LNGオペレーティング・ゼネラル・パートナーシップがカナダ・フェデラル・エクスポート・ライセンスを申請。
2010年12月-EOGカナダがプロジェクトの49%を購入する契約を締結。
2010年11月-関連合意に関わる借地契約の文書類作成が完了。
2010年11月-ハイスラ・ファースト・ネーションが土地貸与の認可を圧倒的多数で可決。
2010年5月-EOGリソーシズ・カナダがプロジェクトの残り49%を購入する事前買収合意に調印。
2010年1月-アパッチ・カナダがプロジェクトの51%を購入しオペレーターとなる。
2006年8月-カナダ連邦の環境アセスメント評価説明書を受領。
2006年6月-カナダの州環境アセスメント認可。

▽アパッチ・カナダ社(Apache Canada Ltd.)について
アパッチ・カナダ社はアパッチ社(Apache Corporation、NYSE,ナスダック:APA)の子会社で、アルバータ州、ブリティシュコロンビア州、サスカチュワン州で操業するカナダ最大の石油ガス産油企業である。アパッチ社はカナダのほか、米国、エジプト、英国・北海、オーストラリア、アルゼンチンで操業する石油ガスの探査・生産企業である。アパッチの普通株式はニューヨーク証券取引所に上場され、銘柄記号APAでナスダック・ナショナル・マーケットで取引されている。アパッチは発表、最新情報、投資家向け情報のほかすべての最新プレスリリースを同社のウェブサイトwww.apachecorp.com上で発表している。

▽EOGカナダ(EOG Canada)について
EOGリソーシズ・カナダ社(EOG Resources Canada Inc.)はEOGリソーシズ社(EOG Resources, Inc.、NYSE:EOG)の完全子会社で、米国、カナダ、トリニダードトバゴ、英国、中国に確認埋蔵量を備えた米国最大の独立系(非統合)石油・天然ガス企業の一つである。EOGリソーシズ社はニューヨーク証券取引所に上場され、ティッカー記号EOGで取引されている。詳細はウェブサイトwww.eogresources.comを参照。

▽エンカナ社(Encana Corporation)について
エンカナ(TSX、NYSE:ECA)は北米の大手天然ガス企業で、ブリティシュコロンビア州北部から米テキサス州東部、ルイジアナ州に至る主要埋蔵地で天然ガス資源操業の強力なポートフォリオの増強に専念している。エンカナは、雇員、コミュニティー組織、その他企業とパートナーを組むことによって、同社が操業するコミュニティーの強化と持続可能性に寄与している。エンカナの普通株式は、銘柄記号ACAでトロントとニューヨークの証券取引所で取引されている。エンカナに関する詳細はウェブサイトwww.encana.comを参照。


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