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BMW1シリーズにFCW機能を搭載、モービルアイ社のEyeQ2

【エルサレム28日PRN=共同JBN】BMW1シリーズ新車には、BMW、オートリブ、モービルアイ社(Mobileye N.V.、http://mobileye.com)が開発した先進運転支援システム(ADAS)を提供する。このシステムは、制限速度表示(SLI)、追い越し禁止表示(NPI)、車線逸脱警報(LDW)、ハイビーム支援(HBM)、前面衝突警告(FCW)の諸機能を含み、これらすべてがシステムオンチップのEyeQ2プロセッシングユニット上で稼動するモービルアイのコンピューター視覚アルゴリズムによって制御されている。最新鋭のこのシステムは、人命救助、負傷の防止、車両衝突の減少に寄与する。

BMW1シリーズで注目すべき新機能には、前面衝突警告(FCW)の顧客向け機能が含まれている。FCWは、同機能を搭載の車両が高速の接近速度で前方車両に近づくと稼動を開始する。この中核技術はパターン認識に関する最新の研究を使用しており、単眼カメラは該当領域とシステム開発時において膨大な距離走行によって蓄積されたテンプレート群と照合することによって、登録済み車両を探索する映像フィードを読み取ることが可能である。この単眼カメラは、高性能なFCW動作のために探知された目標との距離を高精度に測定することができる。この技術は豪雨など過酷な状況でも性能を発揮できるため、重要な安全要素として同機能を導入することができた。

モービルアイの共同創設者で会長、エルサレム・ヘブライ大学コンピューター科学教授を務めるアムノン・シャシュア教授は「われわれはBMWに対し、顧客向け機能の技術プロバイダーに再びなれたことを喜んでいる。2005年にLDWを5シリーズに、2008年にLDW、HBA、SLIの組み合わせを7シリーズにそれぞれ搭載するなど新しい技術を市場投入した当社の実証済みの実績は、運転支援システムの分野に市場初の最新技術をもたらすという長期にわたる当社のコミットメントの証である」と語った。

モービルアイのシリーズ生産担当副社長のイタイ・ガット博士は「単一カメラのハードウエアに多機能をバンドルするというコンセプトは、市場ですう勢となりつつある。モービルアイのFCW機能は、このバンドルされた機能に新たに追加されるもので、米国の国家道路交通安全局(NHTSA)が課す要件に準拠するように設計された。従って、われわれの技術はNHTSA性能要件を完全に満たした、視覚を基盤とした唯一のシステムである」と語った。

モービルアイ社(Mobileye N.V.)はオランダに本社、イスラエルに研究開発、米国、キプロス、日本にサテライトオフィスをそれぞれ置いている。モービルアイは、自動車アプリケーション向けのイメージセンシングとプロセッシングの最先端技術分野での技術リーダーであり、視覚アプリケーションの全領域を対象とする製品ポートフォリオを保有している。モービルアイ独自の単眼視覚プラットフォームは、ドライバーの安全向上、事故回避を支援するドライバーの第3の目として機能し、われわれの運転概念に大変革をもたらす可能性を秘めている。EyeQシステムオンチップスにバンドルされたソフトウエア・アルゴリズム搭載のモービルアイ製品は2007年からBMW、GM、ボルボのモデルに使用されている。複数の追加プログラムは、既存のOEM企業および新規のOEM企業とともに開発が進められており、今年と2012-2014年の期間の両方で公開される予定。

モービルアイに関する詳細はウェブサイトhttp://www.mobileye.comを参照。


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