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古河電工、旭電機など3社の統合検討 統合後は売上300億円へ

 古川電工は31日、旭電機と井上製作所、古河パワーコンポーネンツ(古河PC)の3社を来年4月をめどに統合する準備を開始したと発表した。統合後の新会社では、新エネルギーを含む送配電に関するシステム事業に力を入れ、総合電力部品のメーカーとして2016年には約300億円の売上を目指す。

 同社では2005年以降、エネルギー部門の構造改革として、超高圧ケーブル分野はビスキャス、産業電線分野は古河電工産業電線へ再編した。電力部品分野では、2007年に古河PC、2008年に井上製作所、2010年に旭電機の完全子会社化を進めてきた。

 今後、電力事業は、国内市場では、スマートグリッドに代表される送配電網高度化や太陽光や風力に代表される自然エネルギー関連、蓄電池などの電力エネルギーの貯蔵システムなどの技術開発が進み、これらに関連した市場の成長が想定される。また海外では、経済成長の著しい中国やアジア諸国、ブラジル、ロシアの電力インフラ構築の需要増加が見込まれる。

 こうした中で、部品3社を本格的に統合し、ケーブル会社とも一層連係を強化する事で、発電所から需要家までの電力供給網全域をカバーする総合電力部品のメーカーとして活動できる体制を構築する。「新エネルギー時代に先行した技術開発力の確立と発揮」、「海外展開部門の強化、海外拠点の強化」をスローガンとし、事業価値の飛躍的向上を目指す。

 統合により、3社の持つ資源の選択と集中を進め、国内外の製造拠点の再編、投資や資源の効率化などにより、事業基盤の安定化を図り、高収益な体質を強化していくとともに、顧客の多様化・高度化するニーズに対応した新製品を創出していくとしている。


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