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都市の水対策強化を呼び掛け、ストックホルムで世界水週間

 【ストックホルム22日PRN=共同JBN】2011年ストックホルム世界水週間(2011 World Water Week in Stockholm)の開会式が22日行われ、各国指導者は災害回復力のあるインフラ、干ばつや洪水、汚染がさらに食料、エネルギーの脅威にならないような水管理、急速に都市化する世界の水の安全保障に投資を拡大するよう呼び掛けた。

 都市に住む人々の数は2050年までに世界人口の80%に達するとみられている。その成長の大半は、水不足と悲惨な洪水に直面する地域で生じている。

 ストックホルム国際水協会(Stockholm International Water Institute=SIWI)のエグゼクティブディレクター、アンダース・ベルンテル氏は参加者向け演説で「われわれは世界の多くの都市で水と衛生との戦いに敗れるリスクを負っている。それは負けてはならない戦いだ」と語った。

 参加専門家たちは1週間にわたり、自然の能力と均衡させながら限りある水資源を市町村、農業、工業、エネルギー事業、世帯の需要増に振り分ける最善の選択肢を探る。

 ベルンテル氏は「都市は経済規模が大きく、水と廃棄物の再利用拡大、水とエネルギーのより効率的な利用など効果的なインフラ開発に格好の機会を与えている」と付け加えた。

 スウェーデンのグニラ・カールソン国際開発協力相は「上下水道の設備増強は開発のために重要な触媒だ。不作為のコストは高機能で持続的な水資源管理のコストを遙かにしのいでいる」と強調した。

 スウェーデンのカール16世グスタフ国王は期間中、湖の生態系保全に功績を挙げた英ウィスコンシン大マディソン校のスティ-ブ・R・カーペンター教授に名誉ある「ストックホルム水大賞(Stockholm Water Prize)」を授与する。

 ▽ストックホルム世界水週間について
 ストックホルム世界水週間は、地球上で最も対策が急がれる水資源問題に取り組む年1回の会議の場である。ストックホルム国際水協会(SIWI)が主催、専門家のほか、実務家、意思決定担当者、ビジネス関連イノベーターなど世界中から2500人が集まり、新しい考えを練って解決策を探る。

 公式サイトはhttp://www.worldwaterweek.org


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