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独自動車部品のハフ、中国・長春の新工場が稼働

 【フェルベルト(ドイツ)7日PRN=共同JBN】ドイツの自動車部品メーカー、ハフ(Huf)は中国吉林省・長春に同社にとって20カ所目、中国では4カ所目となる新設工場「長春ハフ・オートモーティブ・ロック社」の開設を祝った。

 この工場は中国東北部の自動車産業地帯に開設されたもので、面積は1万6700平方メートル。欧州が景気後退に見舞われる一方、中国での自動車需要は着実に増加していた時期に投資が決定された。

 長春ハフはプラスチック成型、塗装の設備のほか、キー、ロッキングシステム、ドアハンドル、ステアリングコラムロックなど様々な生産ラインを備え、製品は周辺地域の自動車メーカーを中心に供給される。新工場はハフの新子会社であり、新工場の稼働で煙台市にある子会社の負荷は軽減される見通しだ。煙台子会社は中国北部の自動車メーカーに部品を独自供給していたが、生産能力に限界があった。また新会社は、上海ハフと密接に連携していくことにしている。煙台ハフはプラスチック成型、ダイキャスト、塗装などの設備を有している。上海ハフでは、プラスチック成型・塗装のほか、電子開発センター、電子部品生産などが行われる。

 ハフ・グループのウルリッヒ・ヒュルスペック最高経営責任者(CEO)は「われわれは外資系メーカー、中国に生産設備を持つ合弁企業だけでなく、中国の自動車メーカーにも製品を供給していく。今年はすでに非常に魅力的な注文も受けている」と述べた。ハフは、中国のドライバーの間で人気が非常に高いパッシブエントリーシステムの世界的メーカーの一つ。長春ハフの従業員は現在は45人だが、年末には220人になる見通し。

 長春工場の開設は、自動車部品メーカーであるハフの国際化戦略の一環である。中国での生産拡大のほか、メキシコ工場が昨年稼働し、ブラジル工場は現在建設中で完成後は地域での生産が倍増する。インドやルーマニアでも新工場が稼働しており、工場は米国、スペイン、ポルトガル、英国、ポーランドに広がっている。ドイツのフェルベルトにあるハフ・ヒュエルスベック&フュルスト社(Huf Huelsbeck & Fuerst GmbH & Co. KG)では、全世界5600人の従業員のうち約4分の1が働いている。ハフ・グループの昨年の売上高は8億4700万ユーロを達成した。


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