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ジョンソンコントロールズ、独カイパーとレカロを買収

【ブルシャイト(ドイツ)24日PRN=共同JBN】自動車用シート、内装、電子機器の世界的リーダーであるジョンソンコントロールズ(Johnson Controls; NYSE:JCI)はこのほど、
先に発表していたカイパーとレカロオートモーティブの買収を完了した。ベルギーのブリュッセルにある欧州委員会は2011年6月17日にこの買収案件を承認している。

カイパーはリクライニングシステム技術のリーダーで、自動車用シートのメタル、メカニズムに関する開発・生産技術を有し、製造専門メーカーとして有名である。同社は商業用トラックの完成品シートも生産している。レカロオートモーティブは自動車メーカーに完成品シートとアフターマーケット用のシートを提供している。ジョンソンコントロールズは今回の買収によって、自動車産業でレカロ・トレードマークを世界で独占的に使用できる権利も獲得した。

買収には世界7カ国13カ所の4750人の従業員が含まれている。

ジョンソンコントロールズ副社長でオートモーティブシステムズ社長であるベーダ・ボルゼニアス氏は「カイパー、レカロオートモーティブの買収によって、ジョンソンコントロールズのシート用部品は包括的な品揃えとなる。これに先立って今年初めにCRH社(C. Rob Hammerstein)を買収しており、今回の買収によりメタル事業の製品ラインアップが完備される」と語った。

ジョンソンコントロールズはカイパー、レカロ、CRH3社の統合を通じて、すべての車両に関するメタル部品、メカニズムの全製品を自動車メーカーに提供できるようになる。この事業統合で、ジョンソンコントロールズはシート用部品のより強固な世界的リーダーになる。

他方、レカログループを形成するレカロエアクラフトシーティング社、レカロチャイルドセーフティー社、レカロホーム社は今回の買収の対象外で、ドイツのカイザースラウテルンにあるプッシュ・ホールディング社の一部として残る。またカイパーのブラジルにおける営業、事業、法人は除外されている。買収の金額などは明らかにされていない。

▽ジョンソンコントロールズ社(Johnson Controls, Inc.)について
ジョンソンコントロールズは、世界150カ国以上の顧客に多様なテクノロジーを提供する業界トップクラスのグローバル企業。 14万2000人の従業員がビルのエネルギー効率や運用効率を最適化する質の高い製品、サービス、ソリューションをはじめ、自動車用鉛酸バッテリーおよびハイブリッド車・電気自動車用先進バッテリー、自動車用内装システムの開発に取り組んでいる。ジョンソンコントロールズのサスティナビリティーへの取り組みは、創業のきっかけとなった初の電気式室内サーモスタットが発明された1885年にまで遡る。成長戦略とマーケットシェアの拡大によって、ジョンソンコントロールズは、株主への価値の提供と、顧客の成功の支援に取り組んでいる。2011年にコーポレート・レスポンシビリティ・マガジンは同誌の「ベスト・コーポレート・シチズン100社」リストで、ジョンソンコントロールズを第1位に選んだ。詳細は以下のサイトを参照。
http://www.johnsoncontrols.com

▽ジョンソンコントロールズ・オートモーティブシステムズ(Johnson Controls Automotive Experience)について
ジョンソンコントロールズ・オートモーティブシステムズは、自動車シート、オーバーヘッドシステム、ドアシステム、インストルメントパネル、内装部品用電子システムを提供する世界的なサプライヤー。ジョンソンコントロールズは、製品、テクノロジー、先進的生産体制によって、主要自動車メーカー各社の製品の差別化をサポートする。世界各地に200カ所の生産拠点を持ち、顧客のニーズに応える体制を整えている。消費者は部品単体からシステムまで、ジョンソンコントロールズの製品の快適性とスタイルを享受している。そのグローバルな組織力で年間3000万台以上の車両に製品を提供している。


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