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アシュランド社、特殊化学製品メーカーのISPを買収

【コンビントン(米ケンタッキー州)、ウェイン(ニュージャージー州)3日PRN=共同JBN】アシュランド社(Ashland Inc.、NYSE: ASH)とインターナショナル・スペシャルティ・プロダクツ社(International Specialty Products Inc.、ISP)は3日、アシュランドが革新的な機能性原料と技術を保有する世界的な特殊化学製品メーカーである非上場企業のISPを買収することで合意したと発表した。株式購入合意によると、アシュランドはISP事業に対して約32億ドルを全額現金で支払う。合意が完了すれば、ISPの最先端製品ポートフォリオは、個人医療、製薬、エネルギーなどの高成長市場におけるアシュランドの地位を拡大する。ISPは3月31日締めの過去1年間で、約16億ドルの売り上げと、支払利息・税金・減価償却・償却控除前利益(EBITDA)で約3億6000万ドルの収益があった。今回の取引はアシュランドの1株当たり利益(EPS)を直ちに増やす見通しである。

ISPは消費者および生産市場向けの特殊化学製品とパフォーマンス向上製品の有力な世界的サプライヤーである。 ISPは他社にない製品を通じて、アシュランドの機能性原料ビジネスとともにアシュランドの食品・飲料、エネルギー、コーティング、固着剤、水処理の市場を補完する添加剤に高価値な水溶性ポリマーやその他最先端技術をもたらす。買収によって、アシュランドの機能性原料の有効特許ポートフォリオと同社研究開発の科学者チームが大幅に強化されると期待されており、その結果、顧客が抱える製剤上の課題を解決する技術および応用能力を備えた世界的機能性原料ビジネスがより強化されることになる。

アシュランド社のジェームス・J・オブライエン会長兼最高経営責任者(CEO)は「今回の特徴的な取引によって、当社は個人医療や製薬などの高利益率かつ高成長で、景気循環の影響を受けにくい世界市場における当社の市場ポジションを大幅に拡大することができる。この取引によって、アシュランドは50億ドル以上のパーソナルケア向け機能性原料製品市場の大規模で急成長するセグメントであるスキン、ヘア、オーラルのケアなど魅力的な成長分野でプレゼンスが広げることになる。さらに、われわれは当社の最も利益率の高い機能性原料ビジネスの規模を2倍以上にすることを期待している」と語った。

ISPのスニル・クマール社長兼CEOは「われわれはISPがアシュランドと合併できる機会を大変喜んでいる。両社は革新的なソリューションと技術で顧客にサービス提供することに全力を注いでいる。われわれはこのビジネスに対するアシュランドの情熱を高く評価するとともに、この合併が当社の顧客、主要ビジネス・パートナー、雇員にとって多大な可能性をもたらすと確信している」と語った。

オブライエン会長はまた「われわれはISPの雇員をアシュランドに喜んで迎える。われわれのビジネスモデルは補完的であり、製剤、応用業務開発、ポリメリゼーションにおける共通の能力を相互に保有している。われわれはクラス最高の製品の製造を実現する基礎的なプロセスとオペレーションをしっかりと身につけている。両社のリーダーシップの質、買収前の統合の成功を考慮すれば、われわれは統合された企業へのスムーズな移行を達成できると確信している。われわれは前途に横たわる革新性と成長の機会に気持ちが高ぶっている」と語った。


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