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環境科学で初の世界大学ランキング、アジアでは東大がトップ

 【ロンドン18日PRN=共同JBN】英国のQSクアクアレリ・シモンズ(QS Quacquarelli Symonds Ltd.)は18日、QS世界大学ランキング(登録商標)で初めて環境科学部門を対象にしたランキングを発表した。ウェブサイトは以下を参照。http://www.topuniversities.com/university-rankings/world-university-rankings/2011/subject-rankings。調査結果は以下の通り。

 ハーバード大学がトップ、カリフォルニア大学バークリー校が2位、マサチューセッツ工科大学(MIT)が3位。英国の大学で上位に入ったのはケンブリッジ大学(3位)、オックスフォード大学(5位)、インペリアル・カレッジ(9位)。オーストラリア国立大学は10位、アジアの最高は東京大学(12位)、チューリッヒ工科大学(13位)は大陸欧州でトップ。

 世界的に気候変動や水資源争奪戦が起こり、経済発展を維持するのに必要な在来化石燃料資源の不足が広がる中で、QS世界大学ランキングで初めての環境科学部門の結果は、この今日的分野で世界の学術調査が優れていることを反映している。

 上位200校には29カ国の大学が入り、ランキングは大学と政府、民間企業が連携して努力していることも明らかになった。世界中の大学による多様な専門分野での研究活動は、持続的経済成長や切迫した環境問題への対応を追及する上で変革をもたらしている。

 環境科学部門ランキングで50位内の各国別代表校

<国・地域=大学(順位)>
 英国=ケンブリッジ大学(3位)
 米国=ハーバード大学(1位)
 スイス=チューリッヒ工科大学(13位)
 日本=東京大学(12位)
 オーストラリア=オーストラリア国立大学(10位)
 フランス=グルノーブル第1ジョセフフーリエ大学(42位)
 カナダ=ブリティッシュ・コロンビア大学(11位)
 シンガポール=シンガポール国立大学(14位)
 中国=北京大学(22位)
 韓国=ソウル国立大学(42位)
 香港=香港大学(33位)
 ニュージーランド=オークランド大学(34位)
 スウェーデン=ルンド大学(39位)
 オランダ=ワーヘニンゲン大学(41位)
 
 QS調査責任者のベン・ソーター氏は「米国と英国はこの分野でいつも強く、上位200校の中で傑出している。しかし、上位200ランキングに29カ国が入ったという事実は、世界中の大学が環境の調査や教育に強い比重を置いていることを示している。中国のこの分野での活発な動きは、驚異的な経済成長に対して、より環境にやさしく持続可能なアプローチを模索していることを表している」と説明した。

 QS世界学術諮問会議は、細分化した詳細を求める要望に応えて部門別のQS世界大学ランキングを開発した。各大学は各部門に応じて加重調整された学界の評判、雇用者の評判、研究の引用に基づいてランク付けされる。

 物理や冶金素材、数学、地球海洋科学、化学の各部門の大学のランキングも18日、http://www.topuniversities.comで公表された。


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