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国際的な金融規制協調の促進を呼び掛け、評議会が初報告書

【パリ、ケンブリッジ(米マサチューセッツ州)14日PRN=共同JBN】国際金融規制諮問評議会(Council on Global Financial Regulation、以後「評議会」)は14日、「国際金融規制協調促進のための具体的施策」と題する初めての報告書を発表した。報告書は主要20カ国・地域(G20)と関係金融規制当局、国際機関に対し、国際金融規制を協調させる現在の手続きを加速するよう求めた。とりわけ金融安定理事会(FSB)がG20からの委託に応じて、機関としての協調機能を高めるための新たな施策を提言している。

 G20は最近の世界的な金融危機の最中に、危機の再発防止に欠かせない金融規制協調を高めるよう、各政府・地域に前例のない課題を与えた。同評議会のハル・スコット共同議長は「過去2年間でかなりの進展があった。ただ国際金融システムが安定化する様相の中、G20の当初の表明にあった緊迫感が薄らいだように見える。しかし、なすべきことはまだ多く残っている」と述べた。

 マイケル・プラダ共同議長は「現在の協調の枠組みを強化するため、とりわけ国際的なコンセンサスに沿って各国・地域の規制政策を迅速に整合させる課程を支援する有意義な行動をする時である。評議会は既存の国際機関による率先した作業を奨励する。これは市場の効率的機能や金融技術革新、経済成長と世界的繁栄の求めに応じて進めるべきだ」と強調した。

 評議会はG20の作業の延長としてFSBの核となる指導的役割を支持し、FSBがその課題に込められた拡大的な要請に機関として対応するよう求めている。評議会は使命と、機関としての能力やガバナンス、さらに国際的な規制と監視の基準への固執を促す施策に関して、いくつかの提言をした。報告書は評議会のウェブサイトhttp://www.c-gfr.org/cgfr-reportsから入手できる。

 評議会は国際的な金融規制の協調に関する問題で、独立した見解をG20の政府当局者や規制当局者に提供することを目的とし、2010年に設立された。金融規制分野で国際的に尊敬される、11カ国の民間人15人で構成されている。メンバーはそれぞれが所属する、あるいは所属した機関から独立して行動することに同意済み。評議会のメンバーはウェブサイトhttp://www.c-gfr.org/members-listに掲載されている。


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