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東京電力、今夏供給力は4650万kW 節電効果も1000万kW不足か

 東日本大震災に伴う計画停電が実施されるなど、原発問題で電力不足が懸念されているなか、東京電力は25日、今年夏の需給見通しと対策を発表した。それによると、現時点で夏の供給力は4650万キロワット(kW)程度になると見込んでいる。

 新潟県中越沖地震の影響で柏崎刈羽原子力発電所が停止していた2008年夏の供給力は6600万キロワットと見込んでいたが、今回の地震では福島原発ほか、火力発電所などの停止も大きな影響を受けている。

 今夏の最大電力については地震の影響や節電の効果が見込まれることから、記録的猛暑だった昨年に比べ、約500万キロワット低い5500万キロワット(発電端1日最大)、平日平均の最大電力は4800万キロワット程度と想定している。

 夏期には供給力が最大電力を大幅に下回るものと予想されることから同社では「今後、供給力の積み増しに全力を注ぐとともに、一層の節電に向けた需要面の対策についても最大限に取り組んでまいります」とコメントしている。

 なお、今夏の供給力は、現在停止中の火力発電の復旧を見込んだ数字が加算されている。追加供給力として織り込んでいるのは、震災による停止からの復旧(760万kW)の鹿島火力1~6号機、常陸那珂火力1号機など、長期計画停止火力の運転再開(90万kW)の横須賀火力3、4号機1・2号GT、定期点検からの復帰(370万kW)の品川火力1号系列第1軸、横浜火力7号系列第2軸など、ガスタービン等の設置(40万kW)など。


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