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昨年のM&Aは世界全体で33%増加、イントラリンクスまとめ

【ニューヨーク23日PRN=共同JBN】昨年の企業合併・買収(M&A)件数は世界全体で前年比33%増加し、新興市場での伸び率が最も多かったことが23日、M&Aの調査会社であるイントラリンクスがまとめているイントラリンクス・ディール・フロー・インジケーター(DFI、商標)の調べで明らかになった。

DFIの発表によると昨年の世界のM&A件数は前年比33%増で、第4四半期だけでは前年同期比20%増加した。しかし、それまで6期連続で増加していた前期比では3%の減少だった。

地域別にみると、年間を通して各地域ともに大幅に増加したが、特に新興市場での増加が目立った。アジア太平洋地域は年間で前年比65%増。中南米地域は同55%増。欧州・中東・アフリカ地域は同33%増で、北米地域は同26%の増加となっている。世界のM&A活動の増加ぶりは、2010年のディールが2008年初めを上回っていることでも示されている。

2010年全体に増加傾向がみられたのは、次のような市場要因が市場と一致している。
 *株式市場の安定が続いた
 *金利環境が好ましい状態だった
 *現金/資本の蓄積で企業に買収を促し、スポンサーとしての金融機関の活動も再び活発化した
 *M&Aを通じてのみ企業の成長が達成可能
 *天然資源の需要などマクロ経済面での促進要因があった

イントラリンクスのM&Aプロダクト・マーケティング担当バイス・プレジデントであるマット・ポージオ氏は「2010年にM&A活動が大幅な伸びとなったのは非常に勇気づけられる。全体の傾向に基づいて判断すると、新興市場の地域相互間のディール数の伸びが加速するとみられるアジア太平洋地域、中南米地域を中心に2011年もさらに勢いが続く可能性が高い」と語った。

DFIでその他注目される結果としては、昨年第4四半期には前年同期比でテレコム、メディア、消費者関連、エネルギー業界でのM&Aが増加した点が挙げられる。不動産、一般産業、生命科学、テクノロジー分野でのM&Aが減少した。

イントラリンクスは、過去10年以上にわたってM&Aに関するバーチャル資料室の世界的プロバイダー。イントラリンクス・ディール・フロー・インジケーターは、前四半期中に始められたインターリンクスを利用した案件全体を基に算出しており、世界各地域ごとに 分析し、前年同期、前期などとの比較を行っている。またこの発表は、M&Aの調査結果やそれに付随する解釈に基づくものであって、イントラリンクスの今後の業績や、将来の業務実績を示唆する意図はない。

昨年1年間および第4四半期のイントラリンクス・ディール・フロー・インジケーターの詳細は以下のサイトを参照。http://www.intralinks.com/dealflow

▽イントラリンクスについて
イントラリンクス(NYSE:IL) は、経営安全コンテンツや重要なビジネス情報の交換、組織内外の協力などを対象にした「サービスとしてのソフトウェア(SaaS)」ソリューションの世界的プロバイダー。政府機関のほか、金融サービス、医薬品、遺伝子工学、消費者製品、エネルギー、一般産業、法務、保険、不動産、テクノロジーなどの各産業分野で100万人を上回る専門家が、イントラリンクスの使いやすい、クラウド方式のソリューションを利用している。イントラリンクスのユーザーは、知識集約型ビジネスのプロセスやワークフローを加速できるだけでなく、規制順守やリスク管理の基準も達成し、消費者やパートナー、カウンターパートとの協力も 安全かつ監査可能で規制を順守した形で進めることができる。イントラリンクスはフォーチュン誌の大手企業1000社のうち800社以上の専門家がイントラリンクスのソリューションを使用している。詳 しい情報はwww.intralinks.com、あるいはhttp://blog.intralinks.com.を参照。またツイッターは http://twitter.com/intralinksを、フェースブックはhttp://www.facebook.com /IntraLinksを参照。


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