東芝、米ラディントン揚水発電所向け設備約410億円を受注
東芝は８日、米コンシューマーズ・エナジー社およびデトロイト・エジソン社から、米国ミシガン州ミシガン湖のラディントン揚水発電所向け発電設備の更新契約を受注したと発表した。受注金額は約５億米ドル（約４１０億円）。製品の開発は東芝京浜事業所で行い、製造は東芝及び中国の現地法人である東芝水電設備（杭州）有限公司で分担して製作。機器の据付工事は米国の現地法人であるハイドロパワーサービス社（ＨＰＳ社）が行う。２０１３年６月から順次納入し、２０１９年中には更新工事が完了する予定。
今回受注したのは３１．２万キロワット級ポンプ水車と発電電動機６セットの主要機器及び周辺装置の更新工事。更新する水車の重量は約２６０トン、直径約８．４ｍで、揚水発電所向けとしては世界最大です。なお、契約は米国現地法人である東芝インターナショナル米国社（ＴＩＣ米）が行った。
ラディントン揚水発電所は、夜間など電力需要の少ない時間帯に余剰電力を利用して揚水し、昼間など電力需要が大きくなる時間帯にミシガン湖に水を落とすことで発電している。今回更新する設備は、１９６９年から１９７３年にかけて設置された他社製の機器で、最新の水車模型設備や解析技術を用い、更新する水車の形状を最適化することなどにより、出力を約５万キロワット向上することができた。この結果、１セットあたり定格運転時で３６万キロワット以上の出力を出すことができるようになる。
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- ［電力・発電］東芝、米ラディントン揚水発電所向け設備約410億円を受注 2011/02/08 火曜日
