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オーチス・エレベータ、NY世界貿易センターに納入

【ファーミントン(米コネティカット州)28日PRN=共同JBN】米オーチス・エレベータ社は、ニューヨーク・マンハッタン南部の「世界貿易センターPATH(トランスハドソン港湾公社)交通ハブ」に、エレベーター21基とエスカレーター47基を納入することになった。オーチスは米ユナイテッド・テクノロジーズ社(United Technologies Corporation、NYSE: UTX)の1事業部門である。


オーチスのディディエ・ミショーダニエル社長は「オーチスは世界貿易センターの再建に参加できたことを誇りに思っている。わが社の実績ある製品と技術は、毎日推定25万人が集まるハブに、安全で信頼できる輸送手段を構築する上で欠かせない」と述べた。

オーチスのエレベーターとエスカレーターは、2014年半ばに完成予定の世界貿易センターのオフィス・タワー、メモリアル・アンド・ミュージアム、ハドソン川フェリーターミナル、世界金融センター、PATHトレイン、地下鉄11路線、約20万平方フィートのショッピング施設などの乗降客のために一役買うことになる。

オーチスは信頼性を確保しつつ、環境負荷を最低限にするため、耐久性の高いエスカレーターを設置する。このエスカレーターは、オイルの消費を最大98%減らす高性能潤滑システムを組み込んでいる。さらに、高性能発光ダイオード(LED)によるスカート照明は、エネルギー消費を最小限にとどめながら、歩行者の安全性向上に役立つことになる。

オーチスの製品は、米国のロサンゼルス国際空港、韓国の仁川国際空港、ドイツのライプチヒ空港、さらに中国、ドイツ、シンガポール、台湾の地下鉄など、世界中の大量交通拠点で採用されている。同社は上海ワールドフィナンシャルセンターといった世界中の最新ビルでも、エレベーターやエスカレーターの保守サービスを行っている。

オーチス北米・南米地域のランディー・ウィルコックス社長は「この素晴らしい交通センターの要望に応えて、大型インフラプロジェクトのサポートにわが社の技術を提供することを喜んでいる。世界貿易センターとの間には、ビジネスパートナーとして過去に良好な関係を築いた実績がある。ハブを訪れる年間数百万人の人々が効率良く移動するのに必要な製品やサービスを提供することを楽しみにしている」と語った。

オーチス・エレベータ社(Otis Elevator Company)はエレベーター、エスカレーター、動く歩道など人員輸送製品の世界最大の製造・メンテナンス企業である。本社は米コネティカット州ファーミントンにある。従業員は6万人で、200以上の国・地域で製品、サービスを提供し、世界で170万基のエレベーター、エスカレーターのメンテナンスを行っている。米コネティカット州ハートフォードに本社を置くユナイテッド・テクノロジーズは多角化企業で、ハイテク製品・サービスを建築、航空宇宙業界に提供している。


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