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東レ、愛媛工場で設備増設工事再開 炭素繊維生産能力拡大へ

 東レは11日、愛媛工場で中断していた炭素繊維生産設備の増設工事を再開することを発表した。当初は09年7月の稼動開始予定で工事が進められていたが、リーマンショック後の経済環境の変化により同年春に一時中断していた。10年に入り、用途先であるスポーツ、一般産業および航空機分野で需要が回復してきたことから工事再開を決定した。

 工事が再開されたのは愛媛県松前町にある愛媛工場に設置する、年産能力1000トンの特殊細物炭素繊維(3K、6K)生産設備1系列。2012年9月の稼動開始を目指し進められている。

 同設備が稼働すれば、東レグループの炭素繊維生産能力は年間1万8900トン(うち愛媛工場は年8300トン)になる。設備投資額は、プリカーサー(炭素繊維原糸)製造設備と工場敷地の整備費用を合わせて約160億円を計画している。


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