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米DLR、シンガポール大型データセンタービル買収

【サンフランシスコ19日PRN=共同JBN】世界的なホールセール・データセンターのプロバイダーであるデジタル・リアルティー・トラスト社(NYSE: DLR)は19日、シンガポールのジュロン・イースト地区の国際ビジネスパークにある37万5500平方フィートのデータセンター施設を新たに買収する契約で最終段階に入ったと発表した。この7階建て施設は、冗長性2NのUPS能力を持つ最大30メガワットを供給し、専有および共有の顧客環境の双方をサポートすることが可能である。このビルはシンガポールの西部にある29A国際ビジネスパークに位置し、すべてのフロアーがN+2の常時冷却構造によってサポートされており、6つあるデータセンターのフロアーごとに4・5メガワット以上のIT負荷を提供できるようになっている。買収はさまざまな最終的状況次第で、2010年11月22日ごろに完了する見込みであり、状況次第で先に伸びる可能性もある。買収価格は約1億7000万シンガポールドルになる見込み(部分的調整があり得る)。

デジタル・リアルティー・トラストのマイケル・フォウスト最高経営責任者(CEO)は「シンガポールはアジア太平洋地域で中心的な金融・ビジネスのセンターの一つであり、当社顧客の多くは彼らの重要なビジネス・アプリケーションを展開したいと考えている。この市場には、限られた企業向けデータセンターしかないので、この新築の旗艦施設によって、当社顧客は彼らの重要なITアプリケーションを柔軟で、信頼でき、かつ費用対効果のあるデータセンターで展開できるようになる。この新しいデジタル・リアルティー・トラストのホールセール・データセンターは、持続可能性のある柔軟性を企業、データセンター共同運用、ITサービスプロバイダーなどの顧客に提供でき、顧客が自社の人員を用いて自社のやり方で自分のアプリケーションを維持していくのが可能になる。2011年の第2四半期には顧客が入ることができるように施設の準備が整うと見ている」と語っている。

ティア1リサーチ・シニア・データセンター・アナリストであるジェイソン・シェーファー氏は「シンガポールは、アジア太平洋地域でのデータセンターのハブとして機能するのに適した場所である。今後、シンガポール市場での使用可能なデータセンターへの需要は、年間平均11%の率で供給を上回るとみられている。ホールセールやデータセンター共同運営のプロバイダーにとって、シンガポールにおける顧客の需要が増えるのに対応して強力なデータセンター・プラットフォームを設立する大きなチャンスがある」と指摘している。

デジタル・リアルティー・トラストのジム・スミス最高技術責任者(CTO)は「29A国際ビジネスパーク・データセンターは、複数のタイプのIT展開をサポートする柔軟なプラットフォームを顧客に提供する。施設全体は、2N給電、N+2常時冷却構造、自家発電などのための48時間分の燃料・水の確保で、顧客に最大限の信頼性を与えられるようになっている。この施設は、データセンターとして専門に割り当てられた6つのフロアーおのおのに平均4・5メガワットを供給できるよう設計されており、顧客に例を見ないほどの柔軟性を提供している。各フロアーは、顧客がすぐ利用できるよう専用の機械的インフラと電気系統のインフラを備え、単一の顧客専用のデータセンターとして使用でき、またデジタル・リアルティー・トラストの『ムーブイン・レディー・ターンキー・データセンター(move-in ready Turn-Key Datacenters、登録商標)』による複数の顧客をサポートすることもできる」と語った。

デジタル・リアルティー・トラストのアジア太平洋地域責任者であるクリス・クマール氏は「買収によって当社がシンガポール市場に進出するのは、グローバルなデータセンターを必要としている当社の顧客にとって、アジア太平洋地域が重要であることを反映している。この施設は、シンガポールで初めて企業向け品質を持ったホールセール・データセンター施設であり、当社顧客はこの施設で北米や欧州の当社施設で提供されたのと同じ品質のサービスとサポートを体験することになる。デジタル・リアルティー・トラストの29A国際ビジネスパーク・データセンターによって、企業顧客とデータセンター共同運営・マネージド・サービスの小売りプロバイダーは、柔軟性があり信頼でき、かつ費用対効果を持ったデータセンター施設で、自分たちの重要事業やクラウド型アプリケーションを提供することが可能になる」と述べている。

▽デジタル・リアルティー・トラスト社(Digital Realty Trust, Inc.)について
デジタル・リアルティー・トラスト社は、柔軟で信頼でき費用対効果のあるデータセンター施設を提供することによって、顧客が重要なビジネス・アプリケーションを提供できるようにしている。デジタル・リアルティー・トラスト社の顧客には情報技術、インターネット企業から製造業、金融サービス企業にいたるまで複数の垂直産業にわたる国内、国際企業が含まれている。デジタル・リアルティー・トラスト社の保有する95の不動産は、非連結ベースの合弁企業として投資目的の2資産を除き、2010年11月15日現在、再開発用の190万平方フィートのスペースを含め、約1640万平方フィートのスペースで構成されている。デジタル・リアルティー・トラスト社のポートフォリオは、欧州、北米地域の27市場にある。デジタル・リアルティー・トラスト社の詳細については、以下のサイトを参照。http://www.digitalrealtytrust.com


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