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BMW7のハイブリッド車に採用、ビステオンの電動コンプレッサー

【バンビューレン・タウンシップ(米ミシガン州)15日PRN=共同JBN】自動車部品サプライヤー、ビステオン社が新たに開発した軽量の電動コンプレッサーは、ドイツの自動車メーカーBMWの7シリーズの一つで、このほど販売開始が発表されたBMWアクティブハイブリッド7に搭載され、同車の「グリーン」なイメージに一役買うことになった。ビステオン社はコンプレッサーとエレクトロニクスの世界的な専門技術を駆使し、従来型のベルト駆動型コンプレッサーの性能を維持しつつ、ハイブリッド車、電気自動車の要求水準を満たす統合ソリューションの設計を行った。

車両乗員のために空気を冷やし、除湿するため、空調システムに冷媒を送り込むのがエアコン用コンプレッサー。通常の自動車では、エンジンの力をベルトが伝えてコンプレッサーを動かすため、エンジンが駆動している時だけコンプレッサーが作動するが、ハイブリッド車に搭載される電動コンプレッサーの場合は、エンジンから独立して作動するため、エンジンが回っていない時でも車内を冷房することができる。

電気コンプレッサーはデザインがコンパクトで、従来型のベルト駆動型コンプレッサーの設置スペースに収まり、ハイブリッドモデル仕様のバリエーションがあるプラットフォームにおいて生じる仕様の複雑性を最小限にとどめることができる。ビステオン社の製品ではコンプレッサー本体、電動モーター、インバーターがコンパクトなハウジングに一体化されている。このようなモジュラー型の設計にしたことで、駆動電圧が直流120Vあるいは直流288Vのどちらの場合でも、電動モーター、パワーエレクトロニクスを同じ外形寸法に収めることができた。

ビステオン社の欧州空調製品部門のトップであるナーダル・ケチェカヤ氏は「ビステオン社はグリーンな製品を提供するために努力を重ねてきた。新しい電動コンプレッサーは、BMWアクティブハイブリッド7のブランドイメージと、環境フレンドリーであるという目標達成を支えるものだ。新しいコンプレッサー技術は現在の顧客の要求水準を満たすだけでなく、われわれにとっても他の環境フレンドリーなR134aやR1234yf などの空調システムをサポートすることを可能にするものである」と語った。

電動コンプレッサーはまた、乗客の快適性を高めることができる。車両に乗り込む前に車内の空調をあらかじめ調えておくことができるほか、エンジン回転数とは関係なく独立して作動するため冷却スピードも速い。またエンジンのアイドリング時、またはエンジンを切った場合でも車内の快適性を持続できる。

ビステオン社は自動車メーカー向けに革新的な空調、エレクトロニクス、内装、照明製品を設計、製造している世界的な自動車部品サプライヤーで、米ミシガン州のバンビューレン・タウンシップのほか、中国・上海、英国チェルムスフォードにオフィスがある。工場などの施設は26カ国にあり、従業員数は2万6500人。詳細な情報はhttp://www.visteon.comを参照のこと。


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