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米デトロイトのM・ウェイン郡空港でも10本の指の指紋採取

 【ワシントン19日PRN=共同JBN】米国土安全保障省(DHS)は19日、デトロイトのデトロイト・メトロポリタン・ウェイン郡空港に到着する海外からの旅行者からさらに多くの指紋採取を開始したと発表した。このような方針変更は、旅行者の身元確認をより正確かつ効率的に検証することにより、セキュリティーを強化し合法的な旅行を促進するために2本の指から10本の指の指紋採取に移行するという同省の方針強化の一環である。

 DHSの「US―VISIT」ディレクターのロバート・モクニー氏は「バイオメトリクス(生体認証技術)は2004年以来、危険人物の米国への入国を阻止するわれわれの能力に大変革をもたらした。10本の指からの指紋採取への移行はこれまでの成功に基づいており、われわれが潜在的なセキュリティーリスクの防止にもっと注意を集中することができるようになる」と語った。

 米国務省(DOS)領事館と米税関国境警備局(CBP)の職員は4年以上にわたり、一部例外を除き14歳から79歳までの非米国市民すべてからビザ申請の際や米国入国ポート(空港)到着の際にデジタル指紋と写真による生体識別情報を収集してきた。
 CBP作戦業務局で資格要件・旅客プログラム担当エグセクティブディレクターを務めるポール・モリスは「簡単に言えば、この方針変更によりわれわれ職員は、目の前の人物に関するより正確な考えを持つことができる。合法的な旅行者に対しては、手続きは効率的になり彼らの個人情報の盗難をよりよく防止できる。危険性があるかもしれない人物に対しては、われわれは彼らが何者であるかを見抜く力を高めることができる」と語った。

 DHSのUS―VISITプログラムは現在、旅行者の指紋をDHSの不法移民の記録ならびに米連邦捜査局(FBI)の犯罪者、テロリストまたはその容疑者の記録と照合している。生体識別情報と監視リストの照合は、職員のビザ発給決定と適格性の決定作業を助ける。10個の指紋採取はまた、指紋照合の正確性を高め、米国防総省(DOD)とFBIが世界中のテロリストまたはその容疑者から収集した最新の指紋と旅行者の指紋を比較照合するDHSの能力を高める。さらに旅行者の指紋はFBIの犯罪マスターファイルと照合される。

 デトロイト・メトロポリタン・ウェイン郡空港では通常の日は、約1900人の海外からの旅行客がUS―VISIT生体認証手続きを行う。同空港に到着する海外からの旅行者で最も数が多いのは日本、英国、ドイツ、オランダ、インドからの旅行者である。

 デトロイト・メトロポリタン・ウェイン郡空港は最近、海外からの旅行者から10個の指紋採取を開始した入国ポートのひとつである。ワシントンのダレス国際空港は2007年11月29日に10個の指紋採取を開始している。これまでハーツフィールド・ジャクソン・アトランタ国際空港、ボストン・ローガン国際空港、シカゴ・オヘア国際空港、ジョージ・ブッシュ・ヒューストン国際空港、サンフランシスコ国際空港、マイアミ国際空港、そしてオーランド国際空港も10個の指紋採取を開始した。ニューヨークのジョン・F・ケネディ国際空港の入国ポートも近く指紋採取の数を増やす。その他の空港、港湾、荷揚げ港は2008年末までに10個の指紋採取に移行する。

 US―VISITが2004年に開始されて以来、DHSは偽造書類の使用を阻止し、旅行者の個人情報の盗難を防止し、数千人の犯罪者と不法移民の入国を阻止するために生体識別技術を利用してきた。US―VISITはCBPと協力して10個の指紋採取基準への移行を進めている。このような方針強化はDHS、FBI、DOD、DOSの省庁間提携の結果である。(共同通信PRワイヤー)


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