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ドイツの機械・設備業界、7月の受注は前年比48%増

 【ベルリン、シカゴ10日PRN=共同JBN】ドイツの機械・設備業界は世界的な低下傾向からのリバウンドが続き、今年7月の受注は前年同月比で48%増加した。2010年の成長は国内需要と輸出の増加によるものである。ドイツ貿易・投資振興機関はシカゴで9月13-18日に開かれる国際製造技術ショー(IMTS)に代表を送り、ドイツの機械・設備業界の企業にとっての機会を紹介する。

 ドイツの機械機具・製造システム部門協会(VDMA)の最新の数字によると、前年同期に比べ国内受注は38%、輸出受注は54%増加した。同協会によると、2010年5-7月の平均はさらに高く、国内受注が51%増、輸出受注が60%増など、全体で57%増加した。

 ドイツの機械エンジニアリング業界は2009年に1610億ユーロの売り上げを達成したが、2010年も市場の成長が見込まれており、引き続き欧州最強である。機械・設備はドイツ最大の業界の1つで、バリューチェーンには約6100社が連なり、93万人以上の熟練労働者を擁している。業界の強さは技術開発と多角化された業界基盤が推進している。

 強力な国内需要と輸出の組み合わせによって、ドイツはこの業界の企業にとって魅力的なビジネスの土地になっている。機械、設備の国内需要は年間約1000億ユーロである。従ってドイツに進出した国際企業は欧州最大の国内市場に手を伸ばして長い伝統を持つ輸出力から利益を得ることができる。ドイツは依然としてこの業界では世界の有力な輸出国であり、2009年には日本、米国を抑えて世界の機械、設備貿易でのシェアは19・2%を占めた。世界経済フォーラムの新しいリポートによると、インフラは香港に次いで世界トップ級にランクされており、欧州全体の顧客に敏速に効率よく送り届けられる。

 技術革新も業界にとって大きな要素である。年間の研究開発支出は約50億ユーロに上り、機械・設備業界はドイツで最も革新的な業界の1つになっている。世界の機械エンジニアリング特許の28%はドイツを本拠とする企業が登録している。

 ドイツ貿易・投資振興機関は今年のIMTSにドイツにおける投資機会を説明する業界専門家を派遣する。また同機関はドイツ、米国のビジネス界からパートナーになる可能性のある企業を9月14日の「ジャーマン・ナイト」レセプションに招待する。

 ドイツ貿易・投資振興機関はドイツ連邦政府の対外貿易、国内投資推進機関である。同機関はドイツ市場へのビジネス活動拡大を望む外国企業に助言する。外国市場への参入を望むドイル企業には対外貿易に関する情報を提供する。


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