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車体重量制限は454キロ、ロス自動車ショーの設計コンペ

【ロサンゼルス17日PRN=共同JBN】地球資源の消費を少なくすることを消費者が求める中、自動車メーカーとデザイナーにとってのチャレンジはこれら社会・経済的な傾向をスタイリッシュかつ洗練された技術で満たし、同時に政府や安全の基準も守ることにある。

今年の「ロサンゼルス・オートショー・デザイン・チャレンジ(Los Angeles Auto Show Design Challenge)」コンペが設計事務所に与えたテーマは、車両重量制限は約454キロ(1000ポンド)、4人乗り(ツープラスツー)の自動車で、快適で安全性に優れ、同時に十分な運転性能を提供し、消費者が求める車とのふれあい感、美しいスタイリングを損なわないというもの。

今回初めて、米国だけでなくドイツ、日本の設計事務所が参加し、才能を競い合うことになった。年間最優秀デザイン賞を目指し、新しい自動車デザインのアイデアを探るのはゼネラル・モーターズ、ホンダ、現代、マツダ、メルセデス・ベンツ・ドイツ(スマート)、メルセデス・ベンツ日本(マイバッハ)、メルセデス・ベンツ米国、日産、トヨタおよびボルボの設計事務所。

デザイン・ロサンゼルス社のディレクターでデザイン・アカデミー社のパートナーでもあるチャック・ペリー氏は「自動車のデザイナーはこれまでよりハイテク素材や合金を試すことができるようになった。今年のデザイン・チャレンジは創造的な才能を将来に生かす良いチャンスだ。最新の技術を使って消費者や環境の要請を満たすことになる」と述べた。

受賞デザインは11月18日、ロサンゼルス・オートショーの会期中に開かれる「デザイン・ロサンゼルス」会議で発表される。判断基準は乗客を含めても最大で約680キロ(1500ポンド)という車両重量制限を満たすだけでなく、芸術性、快適さ、デザインの斬新さ、交通安全、環境持続性、性能、利便性も含まれる。

応募作の審査を行うのはサンフランシスコのアカデミー・オブ・アート大学でインダストリアル・デザインのディレクターを務めるトム俣野、デトロイトのクリエーティブ・スタディー・カレッジ学長のイムレ・モルナー、アート・センター・カレッジ・オブ・デザイン(パサデナ)のトランスポーテーション・デザイン部門のチェアマンであるスチュアート・リード、アリア・プロダクト・デベロプメント社社長のクライブ・ホーキンスの各氏。

デザイン・チャレンジのスポンサーはフォーレシア社(Faurecia)。同社は世界をリードする自動車部品メーカーの一つで、座席シート、インテリア、フロントエンド・モジュール、排気系統などを専門にしている。同社の詳しい情報はウェブサイト(http://www.faurecia.com /Pages/Default.aspx)を参照。もう1社のスポンサーはヨコハマタイヤ社。同社は米国、欧州、日本の自動車メーカーと組んで最新モデルのタイヤを開発している。同社の詳しい情報はウェブサイト(http://www.yokohamatire.com)を参照。

▽デザイン・チャレンジ(Design Challenge)について
デザイン・チャレンジは「デザイン・ロサンゼルス」自動車開発者会議の一環として行われるもので、同会議は毎年、ロサンゼルス・オートショーのプレス招待日(11月17日~18日)の間に開催されている。過去7年間、毎年デザイン・コンペのテーマが新たにひとつ選ばれ、それに基づいて代表的な自動車設計事務所が才能を世に問い、創造性を競い、自動車デザインの新しいアイデアを探っている。また「デザイン・ロサンゼルス」会議はデザイナーたちが業界トップと交歓し、業界共通の話題を話し合う機会も提供している。

同コンペはジャーナリストの間で高い評価を受けており、アジア、欧州、南北アメリカで広く報道されている。

詳しい情報、映像はウェブサイト(http://www.LAAutoShow.com/DesignChallenge.html)から入手可能。


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