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オスロフィヨルドIIの契約獲得、ネクサンスが海底ケーブル敷設で

【パリ22日PRN=共同JBN】ケーブル業界の世界リーダーであるネクサンス(Nexans)はこのほど、ノルウェーの国営送電・系統運用者であるスタットネット(Statnett)から1億400万ユーロで新たにオスロフィヨルドII海底高圧電力接続ケーブルを設計、製造、敷設する契約を獲得した。この契約によって、30年以上使用されてすでに寿命が来ている既存のケーブルが交換される。送電能力が3000MVAになる新しいネクサンスのケーブルは、ノルウェーの送電網とノルウェー、スウェーデン間の送電を賄う上で極めて重要な役割を担っている電力接続で高い継続性、信頼性を確実なものにする。

オスロフィヨルドII電力接続ケーブルは、フィヨルドを横切って13キロのルートに敷設される。このケーブルは420kVの(架橋ポリエチレンで絶縁された)XLPE海底ケーブル3本と420kVの紙絶縁ケーブル6本で構成される。それぞれが13キロの長さになるXLPEケーブルの敷設は、この種では世界で最長となる。これまでのXLPEケーブルの最長は、ネクサンスがオルメンランゲ・プロジェクトで敷設した2・4キロである。

ネクサンスは、終端を含め総延長117キロに及ぶ9種類の長さの420kV海底ケーブルを提供する。ケーブルはノルウェーと日本にあるネクサンスの工場で製造されることになり、ネクサンスの船舶で水深200-250メートルの深さに敷設される。敷設の第1段階は2011年に完了し、2012年8月に最終工事が行われる。

ネクサンスのノルウェー・エネルギー部門担当のクリスター・グランリー副社長は「オスロフィヨルドIIは、当社にとってノルウェー市場における重要なプロジェクトである。当社はスタットネットとこれまでもいろいろな局面で協力しており、スタットネットが再びわれわれを信頼してくれたのを喜んでいる」と語っている。

オスロフィヨルドの既存のケーブルは油絶縁方式で、1959年から1980年にかけての一連のプロジェクトでネクサンスが製造し、敷設した。

ネクサンスの詳細はhttp://www.nexans.comを参照。


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