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マーキュリアに12億ドルの融資、国際シンジケートが調印

 【ジュネーブ14日PRN=共同JBN】マーキュリア・エナジー・トレーディング社(Mercuria Energy Trading)は14日、当初9億米ドルでスタートしたマルチカレンシー・リボルビング・クレジット・ファシリティを12億5000万米ドルに増額して調印したと発表した。

 このファシリティをアレンジした銀行はBNPパリバ、クレディ・アグリコル銀行、フォルティス銀行(オランダ)、ING銀行、ナティクシス、コーペラティブ・セントラル・ライファイゼン・ボエレンリーンバンク・ビー・エー(取引名義はラボバンク・インターナショナル)、ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド、ソシエテジェネラル、スタンダードチャータード銀行。これら各行は共同主幹事行(Mandated Lead Arranger)、事務幹事行(Bookrunners)を努める。

 共同主幹事行、事務幹事行9行に加え、24行が一般シンジケート団にコミットしている。このファシリティは364日期限、11億500万米ドルのトランシェAと3年期限、1億4500万米ドルのトランシシェBに分割されている。

 マーキュリア・エネルギー・グループのギョーム・バーマーシュ最高財務責任者(CFO)は「今回の取引の成功はマーキュリア社が過去4年間ビジネスモデルの多角化戦略を展開してきたことによる。2009年は当社の売り上げ、収益とも成長を見ており、石炭ビジネス、ベスタ・ターミナルに対して大きなコミットメントを行い、世界におけるトレーディングの幅を広げ、資本基盤を安定させた。当社の銀行シンジケート団がファシリティの枠を超える申し込みをサポートしてくれたのを大変喜んでいる。」と述べた。

 マーキュリア社は非上場の国際的企業グループで、世界のエネルギー分野で広く活動している。原油、石油製品精製、天然ガス、電力、石炭、バイオディーゼル、植物油、炭素排出取引などが含まれる。同社は世界5大独立系エネルギー取引業者の一つである。また優れたリスクマネージメントの実績をもってトレーディングと業務にコミットしている。マーキュリア社の優れた業績は、商品の世界で最も優れた人材を獲得してきた。同社のコア・ビジネスはトレーディングであるが、上流、下流にも資産を持っており、その中にはアルゼンチン、カナダ、米国の埋蔵石油資産、欧州、中国の石油、製品ターミナル、石炭採掘関連の大きな投資、バイオ燃料工場などがある。


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